7月5日、読売新聞の報道によれば、入試問題の1割を大学が外注、18大学は全教科を作成してもらっていたそうだ。
これは文部科学省の実施した調査で判明したことで、この手の調査を同省が実施したのは初めてとのこと。調査によれば、、、
・全ての問題を外注したのは18大学、一部の問題を外注したのは53大学。
・教科別では、国語49大学、外国語・数学が各41大学、理科31大学、地歴29大学
・調査対象は国公私立の全741大学
文部科学省
入試問題の作成は基本的に大学自らが行うことを求める通知を各大学に出した。
「問題作成の外注化は、機密性や公平性、中立性などの確保から社会的に疑念を招く恐れがあり好ましくない」
外注の理由
「高校の学ぶ範囲などを正しく理解している教員がいない」
「入試の多様化、分散化で入試の回数が増え、複数の問題を作る必要があるが、教員が足りない」
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これはどちらかが正しいと言えるのかな。
入試の多様化はそもそも文部省(当時)の推し進めた政策だ。しかし、ここまでの多様な入試が実施されると思っていたといったら嘘になるだろう。また、大学の入学定員も毎年のように増えているのに、高校生の数は減っているのだから、各大学はどうにかして学生を集めるために、いろいろな入試を実施せざるを得ない訳だ。でも、大学だって、ここまでやらなくちゃならないとも思っていなかっただろう。マンパワーにも限度があるのだ。
「しょうがないんじゃないのかな。。。
少なくとも大学が言う一つめの理由による事故を防ぐためにも、分かる人間・組織に外注するのはしょうがないことなんじゃないのかな。
これが現在僕の考える、結論めいたものだ。あまり現実に妥協するのもよくないとは思うので、もうちょっと考えようかな。