全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

1年ぶりの東京国際フォーラム

2008-04-04 05:30:09 | 教師の研修 2008

東京ビッグサイト 3月22日土曜日、東京ビッグサイト(左の写真)で開催された、「英語が使える日本人」育成のためのフォーラム2008に参加した。今回が6回目の開催だが、僕は4回目の参加になる。今回も管理職と交渉して、出張扱いでの参加である。

 今年の最大のニュースは、平成20年度(以降)SELHi新規指定がなくなったことだろう。例の行動計画の実施状況・効果をレビューした結果、SELHiが継続すべき事業とはならなかった。SELHi校での実践がどのように評価され、他校への波及効果がどのようにとらえられたのか。なぜ、結果として、事業が継続されなかったのか、あまりよくわからない。平成20年度以降に新たな計画があるのか-たぶんないけど-詳しく知りたいと思った。また、平成19年度で5年間継続された英語教員集中研修も終わる。この研修にかけていた(とられていた)英語教育関係の研修予算が、どの程度残るのか、それともなにもなくなってしまうのか注視したい。この5年間、集中研修実施のためか、埼玉県の教育委員会主催の研修で、義務的なものをのぞくと、専門研修はほぼゼロである。たぶん平成18年度に参加させてもらった特定研修が最後だろう。

 行動計画の進捗状況に関して、青山学院大学本名信行教授が研究報告。
 …時間が足りなかった。

 今年の基調講演は東京大学大学院柴田元幸教授の英語教育に関するお話だった。「実用の英語」と「教養の英語」への考え方、それを教える気持ち、悩み等を比較的わかりやすい言葉で話してくださった。大学の先生が、実用の英語を教える時に感じる、不満・悩みを率直に話してくれたのはいいのだが、ある意味それは贅沢な話しであることを、先生はどれほど感じているのかと感じた。定員確保にきゅうきゅうとしている大学では、実用うんぬん以前の問題で、とてもじゃないが大学で専門的に勉強してきた人の手に負えないようなこともあるだろうと感じた。まあ、これは本題とはあまり関係ないことだけど。

 モデル授業は兵庫県・神戸市立葺合高等学校3年生(すでに卒業しているのに、モデルになってくれた・感謝)による、IE(Integrated English:英語II+OCII)の授業だった。テーマはhappinessで、取り上げた国の人々の幸福について、英語で話し合い、発表し、Q&Aも英語で実施する授業で、ほぼALL ENGLISHだった。感じたことをいくつか。
 一つめは、生徒の英語の発音がそれほどきっちりしていないこと。全英連とかフォーラムでの模擬授業に出てくる学校としては、普通な感じだった。
 二つめは、授業があまりdesignedでないということ。研究授業・公開授業だと、「あれやって、これやって・・・」と、やることが目的になっている感じがする場合があるのだが、この授業はそうではなかった。まあ、だから、モデルになるのだけど。。。この授業は、何をするのか、ステップが決まっていて、先生が時間を区切って、次々とそのステップのタスクをこなさせてはいる。いるのだが、変ないい方かもしれないが、生徒がやらされている感じがしなかった。Q&Aの時も、いろいろな発話があった。大きなゴールを設定し、道筋をしっかり示して運営している授業という感じだ。なかなか心がけていても難しいことで、見習わなければならないと思う。

 午後はSELHi校の研究発表を聞くことができた。ハンドアウトの作成方法など、参考になることがあり、早速新年度英語Ⅰの授業で取り入れられるか、考えたい。


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