alliance:元々は同盟の意味。企業同士の提携のこと。
航空会社が提携して、マイレージサービスとか、乗り換えの利便性をはかるものを指す。航空会社の場合、航空連合と呼ぶ場合もある。
JAL経営再建の一環として、アメリカのデルタ航空から出資を受ける(かもしれない)ことが話題になった。その後アメリカン航空も出資を検討というニュースも入ってきた。ニュースを見聞きして、経営が危ない(と、いわれる)JALがずいぶんモテモテで、何でかなと感じた。
TVニュースや新聞を読んでわかったのは、JALがもしデルタから出資を受けることになると、所属するライアンスを変える可能性が高いということ。JALは現在アメリカンも所属しているワンワールドというアライアンスに所属。もしJALがワンワールドから、デルタの所属しているスカイチーム動いた場合、それぞれのアライアンスのアジアでの商売に影響が出る。当たり前のことだが、デルタもアメリカンも別にJALがかわいくてどうこうということではない。
アライアンス、どこが一番大きいのか調べてみた。
ANAが入っているスターアライアンスが市場占有率20%で最大。ワンワールドが同16%、スカイチームが同15%と拮抗している。JALが動くと、ワンワールドは日本の足がかりがなくなることになるし、占有率の変化も起きるだろう。ただ、素人考えだが、JALがどっちに属しても、出資する側としては、JALの国際線ネットワークが魅力なのであり、日本国内のネットワークにはおそらくあんまり興味はないんだろう。と、いうことは国内JAL路線は今後減便・廃止になることはあっても、充実することはない。そして、外資を敵視するわけではないが、JALはフラッグキャリア(Flag Carrier)としての地位が相対的に低下、ANAがもっと強くなることになるのだろう。
…なにか、ちょっと残念な感じがする。
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JAL社長がインタビューで、『経営再建計画のタイムリミットは10月半ば』と述べた。デルタかアメリカンの、どちらから出資を受けるにしても、JAL自体の経営再建計画(要は不採算路線の廃止、人員削減)は避けられないようだ。別の日にニュースを見たら、国内29路線・7空港からJALが撤退とのこと。撤退する空港の中には、できたばかりの静岡空港もある。パイロットを含む7000人弱の人員削減もしなければならないようだ。
…すごい数である。