全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

ほんの一日二日でも

2010-12-30 17:35:32 | 全英連参加者 2010

 学校(公務員組織)は29日から1月3日まで年末年始休業である。僕は、12月18日の半日出張のふりかえと、半日年休を組み合わせて、28日からお休みに入っている。
 27日、生徒は来ないけど、3学期一般受験予定者の調査書を作りに学校に行った。普段だと、7時ちょっと過ぎには出勤しているけど、さすがに8時ころにした。
 28日、東武博物館に行った。
 29日以降は、ぼ~っとしたり、TVを見たり、写真の整理、読書をしている。

 不思議なもので、学校が休みだと(生徒が来ないと)、起床が遅れる。厳密に言うと目が覚めないのだ。最初の27日は朝6時に目が覚めた。27日以降30日を除いて、7時前後に目が覚めている。緊張が解けるのか、緊張が持続できなくなるのか、なんと言っていいかわからないけど。

カマキリの卵 28日、朝起きてプランタのリナリア、パンジー、ノースポール、庭木に水をあげた。何となく見上げたゴールデンクレストの枝に、カマキリの卵を見つけた。いつもだと、真っ暗な時間に家を出て、日が暮れてから帰宅するので気がつかなかったのだ。
 2010年、庭のカマキリを何度かブログで取り上げた。そのカマキリだったのか、よそのカマキリかのかはわからない。でも、命をつなぐことに、庭の木が役立った。とても嬉しかった。こんなことがわかるのも、お休みのおかげである。

 2011年は6日始動。少しのんびりできそうだ。

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デニソワ人

2010-12-30 05:46:38 | 全英連参加者 2010

 人類学に興味がある。元々はネアンデルタール人に言語を使う能力があるのかないのかという、よく言えば英語の先生っぽい興味からだ。一般書を読みあさっている間に、彼らの言語能力だけではなく、その絶滅の原因、現生人類との関係にも興味(雑学的興味)の範囲が広がってきた。だからということではないが、定期的にニュース検索をかける習慣ができている。

 ネアンデルタール人 【検索】
 ホモ・フロレシエンシス 【検索】
 デニソワ人 【検索】

 こんな感じだ。

 天皇誕生日に検索をかけたのは「デニソワ人」だ。時事通信のニュースが見つかった。

 「デニソワ人」、アジアにも分布か=5万~3万年前-細胞核ゲノム解読・国際チーム

 記事によれば、細胞核DNAを抽出して全遺伝情報(ゲノム)を解読した結果、現代の南太平洋メラネシア人に遺伝情報が一部受け継がれている可能性が高いことが分かった。
 「デニソワ人」がアジアにも広く分布していたとみられる。
 23日付の英科学誌ネイチャーに発表。
   ↓
 わからないことが多すぎる。
 ①デニソワ人がアジアにもいたのかどうか。
 ②南太平洋メラネシア人に遺伝情報が、なぜ受け継がれているのか。

 もう少し調べてみたら、読売オンラインには、もっと断定的な記事が出ていた。

 ②について。
 オーストラリア北東の島々に住むメラネシア人は、ゲノムの4~6%がデニソワ人固有のものと一致していた。
 研究チームの意見がまとめられていたが、人類の祖先は40万~30万年前にアフリカを出て、ヨーロッパに移動した集団がネアンデルタール人に、アジアに広がった集団がデニソワ人になった。遅れて6万~5万年前にアフリカを出た現代人の祖先が先住者と交雑し、今に至ったらしい。
 (中略)
 異なる人類どうしの交雑、共存が一般的だった可能性が出てきた。
   ↓
 ど~なんだろう。
 遺伝情報が受け継がれているということは、ネアンデルタール人の時と同じ疑問が出てくる。デニソワ人とホモサピエンスが結婚して、こどもができて、第3世代を作れたことになるんじゃないの。デニソワ人はホントに新種なの?わからないことが多すぎる。しばらく後追い記事を待つべきかな。

 ここまでは23日夜に書いたこと。

***** *****

 翌24日AFP伝
 ①3万~5万年前にアジアに住んでいた、ネアンデルタール人から枝分かれした別の人類が、パプアニューギニア人の祖先と交雑していたことが分かった。
 ②ネアンデルタール人と違い、デニソワ人は現代のユーラシア人と遺伝的共通点はない。
 ③DNAの最大12分の1がパプアニューギニアをはじめとするオーストラリア北東に位置する島々に住むメラネシア人と共通していることが分かった。
 これはデニソワ人とメラネシア人の祖先が交雑していたことを意味する。

 この記事によれば、研究チームはネアンデルタール人とデニソワ人は約50万年前にアフリカから移動したと考えている。ネアンデルタール人は西に移動して中東や欧州に定住。一方のデニソワ人は東に移動し、更新世の約40万~5万年前にシベリアからアジア南部の海岸に到着して別の人類と交雑したという。

 現生人類には、ネアンデルタール人、デニソワ人のDNAが入っていることになるのか?

 定期購読をしているナショナルジオグラフィック誌のニューズレターにも取り上げられていた。それによると、こんなことになる。

 デニソワ人は、数千年に渡ってアジア一帯に分布していたとされる人類の一種。
 ロシアのデニソワ洞窟で発見された約4万年前の少女の骨をDNA解析したところ、現在パプアニューギニアに住むメラネシア人から採取したDNAと一部共通の配列が確認されたという。これはメラネシア人が現生人類の祖先とデニソワ人との交雑の子孫である可能性を示唆している。

 研究者の考え方
 ネアンデルタール人がユーラシア大陸西部に分布していたのに対し、デニソワ人はユーラシア大陸東部に広く分布していたと考えられる。メラネシア人の祖先は、東南アジア付近でデニソワ人と出会い交雑した後、パプアニューギニアまで移動した。
 現生人類とデニソワ人が異なる種ならば、交雑によって生まれた子どもには生殖能力がなかったと考えられる。だが今回の研究でわかったように、デニソワ人のDNAはメラネシア人に受け継がれている。デニソワ人と現生人類は同種の可能性が高い。
 現生人類、ネアンデルタール人、およびデニソワ人に遺伝子レベルでの違いが存在することは明白。3者は交雑が起こるまで数十万年に渡って別々の道を歩んできた。

***** *****

 1週間後追い記事を待ったけど、ないね。そろそろまとめておこうと思う。

 これはネアンデルタール人と現生人類の交雑の時も感じたことだけど、共通の祖先から仮に枝分かれしたと考えて、10万年の単位で独自の進化を進めてきた複数の人類が、交雑できるのか。仮にそうだとしてハイブリッドの第2世代が、こどもをなせなければ、遺伝情報は残らない。そうだとしたら、ナショジオのニューズレターにあるように、同種と考えなくちゃいけないのかな。

***** *****

 2010.05.20、「Are Neanderthals Among Us?

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