全英連参加者のブログ

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平成24年度埼玉県高校入試・英語リスニングテスト分析

2012-03-28 05:45:27 | 教師の仕事 2011

 平成24年度から一本化された埼玉県公立高等学校学力検査。今年も管理職にお願いして、英語実音テスト問題の音源CDを借り受け、分析をしてみた。
 今回の分析ポイントは、前年度の問題形式との比較である。変更の有無、wpm変化である。

***** *****

 3月2日(金)午前2時20分、英語学力検査の開始チャイムが鳴る。その数秒後「放送を聞いて答える問題」が始まる。この問題が終わらなければ、他の問題に手をつけることは、実質的に不可能なのは、昨年までと全く同じである。

 試験は全部で7問、求められる解答数が11である。

 問題1から問題3
 会話を聞き、質問に対する答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一で、ヒントの図表がついている。
 問題4と問題5
 それぞれ「ある場面」を説明する英文を聞き、質問に対する答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一で、英文の答えが出ている。
 問題6
 ALTのMr. Morrisと生徒のMasakoとの会話を聞いて、三つの質問(日本語で掲出されている)に日本語で答える問題である。Masakoがボランティア活動について、Morris先生に尋ねる。記述式問題。
 問題7
 オーストラリアから来た、ALTのMr. Hallのスピーチを聞き、その内容に対する質問を聞き取る。その答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一問題で、英文の答えが出ている。

 基本的な構成は、昨年までと全く変更がない。

***** *****

 使用音源
 平成24年度 英語録音CD1枚

 計時使用機材
 WMP11と一般的なCDプレーヤーを使った。
 計時はWMPによる。ストップウオッチも使用。

 分析手順
 ①原始的だけど、語数とセンテンスの数をカウント。
 ・昨年は概観だが、語数、センテンス数は前期<後期だった。
  (後期の方が難しかった。今回はどちらに近いか)
 ②何度も聞き直し、wpmを計測する。
 ③問題~問題の間のポーズを計測する。
 ④はじめから、「以上で問題は終わりです」までの、実時間を計測する。
 ⑤去年と対比を行う。

 ①から④は手作業(耳作業)である。

+++++ +++++

 以下、音源CD構成と計時データ

 トラック1 音量調整のための放送
 試験当日朝に試聴のために用いる。
 (試験とは関係ない。)

 トラック2 無音
 トラック1をかけたままにしていると、注意される。
 (間違えて、問題を誤放送させない配慮。)

 トラック構成も昨年度と同じである。

 トラック3(0:28)
 0:00 「放送を聞いて答える問題」のアナウンス。

 トラック4(1:09) 問題1
 0:00- 問題1から問題3の解答方法の説明
 0:24 問題1放送1回目
 0:37 問題1放送1回目終了
 0:40-42 問題1Question1回目
 0:47 問題1放送2回目
 1:00 問題1放送2回目終了
 1:03-05 問題1Question2回目
 問題1は、AとBの会話である。A→Bが2回。Green Tennis Parkへの道案内。13秒で話者2、総語数36語。
 このペースで会話が続いたとすると、15秒は1分の21.6%なので、36を0.216で割る。
 166wpmとする。 (144/124)
 カッコ内は、(H.23後期 / H.23前期)である。以下同じ。

 トラック5(1:00) 問題2
 0:01 問題2放送1回目
 0:21 問題2放送1回目終了
 0:23-26 問題2Question1回目
 0:31 問題2放送2回目
 0:51 問題2放送2回目終了
 0:52-55 問題2Question2回目
 問題2も、AとBの会話である。A→Bが2回。ボブの誕生日について。20秒で話者2、総語数45語。
 このペースで会話が続いたとすると、20秒は1分の33.3%なので、45を0.333で割る。
 135wpm(172/147)

 トラック6(0:50) 問題3
 0:01 問題3放送1回目
 0:17 問題3放送1回目終了
 0:19-22 問題3Question1回目
 0:26 問題3放送2回目
 0:42 問題3放送2回目終了
 0:44-46 問題3Question2回目
 問題3も、AとBの会話。A→Bの回数も同じ。Yukiの北海道旅行について。いつ出かけて、何日いたか。正しいカレンダーを選ぶ。16秒で話者2、総語数39語。
 このペースで会話が続いたとすると、19秒は1分の26.6%なので、39を0.266で割る。
 146wpm(123/143)

 トラック7(1:01) 問題4
 0:01 問題4と問題5の解答方法の説明
 0:21 説明終了
 0:25 問題4放送1回目
 0:33 問題4放送1回目終了
 0:35-38 問題4Question1回目
 0:43 問題4放送2回目
 0:51 問題4放送2回目終了
 0:53-56 問題1Question2回目
 この問題は「ある場面」についての説明文を聞き、それについて解答を求めるものである。8秒で話者1、総語数21語、センテンス数4。
 このペースで発話が続いたとすると、13秒は1分の13.3%なので、21を0.133で割る。
 157wpm(199/157)

 トラック8(0:53) 問題5
 0:01 問題5放送1回目
 0:15 問題5放送1回目終了
 0:18-21 問題5Question1回目
 0:26 問題5放送2回目
 0:40 問題5放送2回目終了
 0:43-46 問題5Question2回目
 問題5も問題4と同じパターン。14秒で話者1、総語数37語、センテンス数4。
 仮にこのペースで発話が続いたとすると、14秒は1分の23.3%なので、37を0.233で割る。
 158wpm(158/187)

 トラック9(3:07) 問題6
 0:01 問題6の解答方法の説明
 0:13 説明終了
 0:18 問題6放送1回目
 1:31 問題6放送1回目終了
 1:39 問題6放送2回目
 2:52 問題6放送2回目終了
 問題6は、最初の方にも書いたとおり、MasakoとMr. Morrisの会話である。73秒。総語数187語、センテンス数22。会話のやりとりが11回。Masako→Mr.Morrisが5回、最後にMasakoが話している。
 このペースで会話が続いたとすると、73秒は1分の121%なので、187を1.21で割る。
 154wpm(121/145)

 なお、トラックの長さは3:07だが、録音は2:52で終わっている。最後の問題までの間10秒ちょっと空白になる。

 トラック10(4:30) 問題7
 0:01 問題7の解答方法の説明
 0:23 説明終了
 0:26 問題7放送1回目
 1:45 問題7放送1回目終了
 1:47-51 Question 1
 1:59-2:03 Question 2
 2:12-17 Question 3
 2:25 問題7放送2回目
 3:44 問題7放送2回目終了
 3:46-50 Question 1
 3:58-4:02 Question 2
 4:10-4:15 Question 3
 問題7は、Mr. Hallが外国語を学ぶ方法についてスピーチをしている。そのスピーチを聞き、内容について答える問題である。79秒で話者1、総語数212語、センテンス数18。
 このペースで会話が続いたとすると、79秒は1分の131%なので、212を1.31で割る。
 161wpm(148/167)

 なお、問題7(トラック10)の4:23のところで、「放送を聞いて答える問題」の終了が告げられる。午後2時20分の英語試験開始のチャイムから、ここまでが13分弱である。残り試験時間が37分。
 リスニングテストの配点は100点満点中28点である。試験時間に占める割合は、26%なのだから、割りがいいと言えばいい。ただ、前記したとおり、リスニングテストは、放送が終わらないかぎり、他の問題には手が出せない。勉強ができる生徒にしてみると、他の問題を解く時間を奪われることになるとも考えられる、時間と配点の関係は、評価が難しいと思う。

***** *****

 wpm再掲
 問題1 166(144/124)
 カッコ内は、(H.23後期 / H.23前期)である。以下同じ。
 昨年よりもはっきり速い。
 問題2 135(172/147)
 昨年よりも前期試験よりも遅い。
 問題3 146(123/143)
 昨年前期試験なみ。
 問題4 157(199/157)
 昨年前期試験なみ。
 問題5 158(158/187)
 昨年後期試験なみ。
 問題6 154(121/145)
 昨年よりも速い。
 問題7 161(148/167)
 昨年前期試験なみ。

 なお、平成23年度前期入試は5教科、後期試験は3教科で実施された。
 問題2は昨年の前後期いずれのサンプルよりも遅いことがわかる。
 問題1、問題3、問題6は昨年よりも速い。
 問題4、問題5が去年の遅い方とほぼ同じ。問題7は去年の遅い方よりも少しゆっくりの感じである。ただ、問題4と問題5については、去年のサンプルがちょっと速すぎたきらいがあるので、これでも、遅いとは言えないのかもしれない。

***** *****

 なお、音声問題の音声データは、『埼玉県総合教育センターウェブサイト』で公開されている。(新しいウインドで開きます。)
 http://www.center.spec.ed.jp/
 (メニューの「入試情報・説明会案内」から)
 ・平成22年度~平成24年度のリスニング(音声問題)を公開中である。

 今年も分析をするために、東京新聞ウェブサイトの首都圏公立高校入試特集ページを参考にした。関東地方の公立高校入試問題を、PDFでアップロードしてくれている非常によくできたサイトである。
 アドレスはこちら。(新しいウインドで開きます。)
 http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/index.html

 昨年のエントリはこちらです。
 2011.03.29
 「平成23年度埼玉県高校入試・英語リスニングテスト分析2
 2011.03.27
 「平成23年度埼玉県高校入試・英語リスニングテスト分析1
 2011.03.25
 「平成23年度埼玉県公立高等学校学力検査 リスニング問題の分析


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