アメリカの社会保障局が発表する、前年に誕生した新生児の名前データ。今年も5月9日に発表になったので、まとめてみた。( )はカタカナ表記、英語読みの例である。
男の子
1. Noah(ノア) 2. Liam(リアム) 3. Jacob(ジェイコブ)
4. Mason(メイソン) 5. William(ウイリアム) 6. Ethan(イーサン)
7. Michael(マイケル) 8. Alexander(アレキサンダー)
9. Jayden(ジェイデン) 10. Daniel(ダニエル)
出典を見てみよう。聖書由来と思われるものは、「聖」の文字を付けた。
1位、ノア
ヘブライ語:休息 ノア 聖
2位、リアム
アイルランド語:意志強固な戦士
3位、ジェイコブ
ヘブライ語:人を出し抜く者 ヤコブ 聖
4位 メイソン
フランス語:石工
5位、ウイリアム
ゲルマン系語源:意志強固な者、willを守る者、存在=王を守る者
6位、イーサン
ヘブライ語:強い、堅牢な エタン 聖
7位、マイケル
ヘブライ語:神に似ている者 ミカエル 聖
8位、アレクザンダー
ギリシャ語:アレクサンドゥロス大王に由来 アレクザンダー
9位、ジェイデン
アメリカ英語:Jayは鳥の名前、Aidenの合成語
10位、ダニエル
ヘブライ語:神は我が裁き 聖
女の子
1. Sophia(ソフィア) 2. Emma(エマ) 3. Olivia(オリビア)
4. Isabella(イザベラ) 5. Ava(エイヴァ) 6. Mia(ミア・マイア)
7. Emily(エミリ) 8. Abigail(アビゲイル) 9. Madison(マディソン)
10. Elizabeth(エリザベス)
1位、ソフィア
ギリシャ語:知恵
2位、エマ
ラテン語:ライバル
3位、オリビア
英語:エルフの軍勢
4位、イザベラ
イタリア語:神は私の誓い
5位、エィバ
ラテン語:鳥のような、鳥のように
6位、ミア、マイア
英語:Mariaの短縮形 聖
7位、エミリ
エマと同じ
8位、アビゲイル
ヘブライ語:喜び
9位、マディソン
ゲルマン語由来:Maudの息子
10位、エリザベス
ヘブライ語:神は私の誓い エリシェバ 聖
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男女ともトップ10はほぼ同じ名前。2013年のトップテン入れ替えは、男の子のDaniel(ダニエル)がランクイン、2012年の10位Aiden(エイデン、アイルランド語で「小さな火」という意味)は、圏外(12位)である。
2013年、男の子の名前で初めてトップになったノア。前年の4位から1位にジャンプアップである。
ノアに首位を奪取されたジェイコブ。この名前は1999年から2012年まで、14年連続1位を続けていた。ジェイコブの前はマイケルがが1961年から1998年まで、38年連続1位という記録を持っている。親子2代でマイケルシニア、マイケルジュニアは当たり前。一つの家系にマイケル三世がいても珍しくはない。あのマイケル・ジャクソンは1958年生まれだが、その年の男児に最もつけられた名前はマイケルである。
社会保障局データによれば、過去100年でマイケルは62回トップ5に、ジェイコブも19回トップ5に入っている。前者は1949年にトップ5入りなので過去65年で62回。後者は1995年に初めてトップ5に入ったので、この19年毎年トップ5入りである。日本でも親子2世代、または3世代に共通の名前はある。しかし50年近く「ある名前」が新生児の名前トップ5に居続けるかというと、それはない。アメリカの子どもの名付け、なかなか保守的(宗教的)なのかもしれない。
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前回のエントリ
2013.05.14、「名前の由来」
データ、ニュース元はこちら
アメリカ合衆国社会保障局
(United States Social Security Administration)
http://www.socialsecurity.gov/
名前調査に使ったサイトはこちら
Babynames.com
http://www.babynames.com/