既設大学の学部(学科・専攻)の専門職学科への転換について、最初にブログに書いたのは、3年前ほどになる。
既存大学(短大)からの転換というかたちで設置のようだが、校種の新設ではなく、実質は「職業教育学校」としての教育課程の認定ではないか。 |
実際は校種の新設であり、かなり大規模な制度改正になった。
専門職大学の設置(=新設。以下同じ)認可申請をした8法人(13校)で、昨年度すでに大学を運営*しているのは1法人、高知学園(高知短期大学)のみ。専門職短期大学の設置認可申請をした3法人(3校)で、昨年度大学を運営しているのも1法人。ヤマザキ学園大学が、専門職短期大学の設置認可申請をしている。
名古屋産業大学(愛知県尾張旭市)現代ビジネス学部・経営専門職学科(入学定員40)は、平成31年度開設を目指す。
この計画は既存学部学科の定員を削り、新設分にまわすもの。既存の現代ビジネス学部現代ビジネス学科の’18年度入学定員は190人。ここから40人減じ、専門職学科の定員とする。首尾よく設置(実質的な専門職学科への学科転換)が認可されれば、’19年入試は、現代ビジネス学部は以下の2学科構成になる。
現代ビジネス学部現代ビジネス学科(150)
現代ビジネス学部経営専門職学科(40)
同大学ウェブサイトで閲覧可能な『教育活動の状況報告書(平成29年5月)』 によれば、昨年5月1日付で学部生は455人が在籍している。
昨年の現代ビジネス学部現代ビジネス学科の新入生(現2年生,’17年入学)は155人(編入生3人)である。
それ以前の入学者数は以下の通り。これらは資料によれば、「環境情報ビジネス学部」の枠である。
2016年度(平成28年度)98人(編入生3人)
(現3年生)
2015年度(平成27年度)115人
(現4年生)
2014年度(平成26年度)114人(編入生2人)
(今春の卒業学年。)
人数に関しては資料から抜粋。実際に入学した生徒が、順当に進級した場合である。
昨年4月現代ビジネス学部(現代ビジネス学科)に学科再編ということなのかな。
環境情報ビジネス学部入学定員は2013年度(平成25年度)から、220を190に減じている。定員は引き継いでいると考えれば、かなり長期的に定員未充足が継続していることになる。学科定員削減、専門職学科新設は、学生募集の観点見ると、現代ビジネス学科定員を実体に寄せることにもなる。判断として妥当かもしれない。
*今年度、大学を新設・運営している法人がもう一つある。