高校1年生の夏、離島から家出、東京にやって来た帆高。生活はすぐに困窮、孤独な日々の果てに手に入れたのは、怪しげなオカルト雑誌のライターの仕事。 ある日、帆高は陽菜という少女に出会う。彼女には、「祈る」ことで空を晴れにできる不思議な能力がある。 (映画.com作品紹介より抜粋) |
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前作があれほどのメガヒット。今度はどんな作品になるか。
映画評等によれば、『前作までは新海誠監督は「知る人ぞ知る」監督だった。しかし、前作で「そうじゃない人も知る」監督になった。その結果次回作(本作)は、作品としてクオリティーはもちろん、エンタメとしての興行成績も、これまでの要求水準とは比較にならない。監督がどう対処するか。』云々。。。
・・・なんだか失敗を待ち望んでいるような論評だと思った。
僕はできるだけフラットな気持ちで見よう。そう決めて、27日(土)いつもの劇場に出向いた。
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前作と同じ
背景の美しさは「君の名は」と同じ。今回は池袋、新宿、代々木近辺の背景がたくさん出てきた。
正直な感想を言えば、僕にはあまりに見慣れた景色すぎだった。ものがたりに没入しにくかった。初めて見たときには新鮮でも、同じことが2回目になると、じゃまになる場合もある。
ものがたりの主人公たち
穂高
高校1年生。地元での息苦しさから逃れるために東京に家出。
都内でいろいろあってから、陽菜と出会う。トラブルの中で、須賀圭介と出会う。怪しげな物書きの彼の元で住み込みの雑用係になる。
陽菜
18歳。小学生の弟と2人暮らし。本作のホントの主人公。
夏美(須賀の会社に住み込んでいる)
須賀と2人でその日暮らしの生活をしている。
みんなどうしょもない生活をしている感じがした。穂高と陽菜の貧しさが印象的。
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晴れ女の謎
陽菜には特技(特殊技能)がある。祈ると一定範囲を一定時間、晴れにすることができる。その力を知った穂高は晴れ女をビジネス化する。ある程度軌道に乗るビジネス。でも、そのことが陽菜を追い詰め、破局へと導いていく。
・・・暗く、悲しい話しに進んでいく。
途中から気になっていたこと
前作はものがたりが突如拡散した。本作はどうなるのかなと思った。
ラストは...
穂高は東京での家で生活中いろいろあったものの、高校を卒業する。島から出て、東京に(戻って)来る。そこは雨続きのために、水没した街と化している。
(なぜ、雨続きかは書けない。)
須賀の事務所は場所が変わり、多少なりとも羽振りがよくなっている。最後に彼が再会するのは...
何か前作と似ている感じがした。
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悪口のつもりはない。
前作と似ていると思う。似ていて悪いわけではないが、何か新しいタッチの作品を僕は期待していたのかもしれない。
面白い作品だと思う。興行成績もいいようだ。前作ほどのメガヒットになるかな。