1日休みました。
朝電話で休暇連絡をしました。1月11日(土)勤務の振替です。
明日はどうにか... しなければなりません。
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明日はどうにか... しなければなりません。
天才科学者の桐生(大沢たかお)が開発した医療AI「のぞみ」が、国民の膨大な個人データを基に、人間を選別し殺りくを始める。人々がパニックに陥る中、AIを暴走させたテロリストと断定された桐生は逃走を図るが、警察のAI監視システムによって徐々に追い詰められていく。一方、桐生の義弟で「のぞみ」を運営する企業の代表を務める西村(賀来賢人)は、事態の収束に動いていた。 |
今年2本目はSFスリラーである。ロボット(人工の知性)が、一部、場合によっては全人間の存在を、人間や地球の永続的な存在の阻害要因として敵視する。最近の言い方をすればサステナビリティにとって障害と見なすというプロットは、ある意味古典的である。
本作は医療用AIの暴走がものがたりの基本線にある。医療用AIとそれに基づく(依存する)社会という設定は、伊藤計劃の<harmony/>を想起させるなと思いながら、公開日翌日にいつものMovixさいたまにでかけた。
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桐生浩介(大沢たかお)
天才科学者。「のぞみ」の開発者。本作で「のぞみ」の暴走原因を作ったテロリストとされる。
妻の望(松嶋菜々子)はすでに亡く、娘と二人暮らしである。
桐生の義弟西村悟(賀来賢人)
桐生の妻・望の弟であり、医療AIのぞみの運営会社の責任者である。
桜庭誠(岩田剛典)
警察庁警備局理事官。サイバー犯罪対策課を指揮する。
警察AI監視システムプロジェクトの責任者。
合田京一(三浦友和),奥瀬久未(広瀬アリス)
所轄(麹町警察署)のベテラン刑事合田と、本庁捜査一課の新米刑事奥瀬。2人がペアを組む。
2人の行動は本筋とは外れているように見える。しかしその経験と勘(合田)と行動力(奥瀬)で、徐々に真実に近づいていく。
桐生心(田牧そら)
桐生夫妻の一人娘。
これらの人たちが絡むものがたり。ちょっとでも内容を書くとネタバレになるので、書かないようにしたい。
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日本人のAI観が見え隠れする作品
AIはもちろんそうだが、自立型(直接的、間接的に操縦されるものではない)ロボットを主人公(格)とした、あるいは中心的な題材としたアニメ等の場合、日本の作品の特徴として、最初から最後まで「悪・悪役」のものがあまり思い浮かばない。
鉄腕アトムは人間の友達。キカイダーも悩みながらとはいえ、悪ではない。アメリカの作品「アンドリューNDR114」(1999)のロボットNDR114は、例外的である。
AIの反乱
思い出すのは、コロッサスとガーディアン、HAL9000、 スカイネット、I, ROBOTのVIKIである。
コロッサスとガーディアンは、以前取り上げたことがある。今回あらためて調べると、「地球爆破作戦」(1970)という映画に登場するコンピュータ。これらのコンピュータは情報を集め、成長し、自我を持つに至る。そして、人類と対峙する。
「2001年宇宙の旅」(1969)に登場するディスカバリー号。そのメインコンピュータHAL9000は、チューリングテストをパスしている。しかしあることが原因で、HAL9000は暴走する。
スカイネットは言わずと知れた「ターミネーター」のものがたり世界に登場する。作品ごとに設定がややことなるが、自我に目覚め、人類と敵対する。
「I, ROBOT」(’03)のVIKIは、ロボティクス社(U.S.R.)が販売するロボットの制御、情報更新を担わせるために開発された中枢コンピュータ。VIKIは愚かな行いで自らを滅ぼそうとする人類を支配することで「保護」しようとする。
AIの暴走
公開前情報の通り、桐生が原因で暴走するのか。ひょっとして「のぞみ」が自ら判断を下し、「人間の選別と殺戮」をはじめるのか。予期せぬ事故による暴走ではないのか。誰かor何かが原因の暴走なのか。
医療用AIのぞみの名前は、開発者桐生の妻に因むものである。【ネタバレかな】本作は暴走理由が謎解きの作品。
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ものがたりは2030年
いわゆるシンギュラリティには到達していない。
現状から推測して、かなり実現可能性の高そうなものが、10年後の社会に存在する様子が描かれている。医療用AIから派生した様々な周辺サービスにつながれた日本人。格差が拡大し、固定化する日本。これは見ていて面白く、興味深かった。
全体の印象として、桐生がややスーパーマン過ぎるかな。西村と桜庭の設定が見えてしまう。
合田奥瀬コンビは、いい感じである。
☆三つかな。