東日本大震災の発生からあと1年で9年である。あらためて人的損失・被害を見直そう。警察庁緊急災害警備本部による『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の被害状況と警察措置』(令和元年12月10日更新、閲覧可)のデータ。
〇亡くなられた方
15,899人(R.1.9.10から1人増)
〇行方不明の方
2,529人(R.1.9.10から2人減)
これほどたくさんの方々が亡くなられた。まだ、こんなにたくさんの方々が行方不明である。信じたくはないが、現実である。
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三陸鉄道リアス線
大震災で壊滅的被害が出た。8年かけて昨年復旧したが、台風で大きなダメージを受け、復旧工事中である。現在バス代行輸送の普代-久慈間26.1㎞、釜石-陸中山田間28.9㎞は、3月20日運転再開見込みである。2度目の全線復旧である。
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福島第1汚染水 海洋放出「社会的影響は大」
東京電力福島第1原発で増え続ける放射能汚染水。処理装置でも除去できない高濃度のトリチウム(3重水素)を含む汚染水の処分方法について社会的影響などを検討してきた国の小委員会(山本一良委員長)が1月31日、報告書を大筋でまとめまた。
海洋放出のほか、水蒸気にして大気に放出、水素として大気に放出、地層注入、地下に埋設-という五つの処分方法。
放射性物質を基準以下まで薄めて海に流す案について、国内で実績があり「現実的」としつつも「特段の対策を行わない場合の社会的影響はとくに大きくなる」と指摘。さらに「どのような形で処分しても、風評被害を生じうることは想定すべきだ」として、地元や農林水産業者ら関係者の意見を丁寧に聞き、責任と決意をもって決定するよう、政府に求めている。