フロリダ州の空軍基地で7月30日、NASAの火星探査車「パーシビアランス」を搭載したロケットが打ち上げられました。
ニュースの概要
・約7カ月間飛行し、来年2月に火星に到着予定。
・30億年前に湖だったとみられるクレーターへの着陸をめざす。
・約10年後に石や土砂などのサンプルを地球に持ち帰る予定。
・パーシビアランスはキュリオシティ探査機とほぼ同じ設計。
・火星ヘリコプター「インジェニュイティ」を搭載。
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何となくだが、何かが気になった。引っかかったという方が適切だ。でも、それが何かわからなかった。
数日後、以前見た映画「オデッセイ」のことを思いだした。火星の重力と気圧。火星の重力は地球の37%、気圧は地球の0.74%のはずだ。ヘリコプター、火星で飛べるんだろうか。これが引っかかりの原因だ。
調べてみると、地球上の減圧チェンバー実験で、火星でも飛べる見込みがあるようだ。NASA Jet Propulsion Laboratory(NASAジェット推進研究所)YouTubeチャンネルに、以下のビデオが出ていた。
NASA’s Mars Helicopter, Ingenuity [UHD Trailer]
一緒に写っているのは「パーシビアランス」である。インジニュイティー... ヘリと言うよりもドローン(無人航空機)*だろう。
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予測・実験通りに飛ぶか飛ばないかは、実際に火星に行かないとわからない。楽しみである。
なお、パーシビアランス(Perseverance)は「忍耐,不屈の努力」、インジニュイティー(Ingenuity)は「創意工夫」の意味である。
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*航空法(昭和二十七年法律第二百三十一号)
第二条
22 この法律において「無人航空機」とは、航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船その他政令で定める機器であつて構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦(プログラムにより自動的に操縦を行うことをいう。)により飛行させることができるもの(その重量その他の事由を勘案してその飛行により航空機の航行の安全並びに地上及び水上の人及び物件の安全が損なわれるおそれがないものとして国土交通省令で定めるものを除く。)をいう。
まあ、NASAは日本国の航空法の対象外かもしれないけど。
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’16-02-10、「THE MARTIAN」