ルール無用のオンライン参加型アクションゲーム「フリー・シティ」。銀行の窓口係として強盗に襲われる毎日を繰り返していたガイは、謎の女性モロトフ・ガールとの出会いをきっかけに、退屈な日常に疑問を抱きはじめる。ついに強盗に反撃した彼は、この世界はビデオゲームの中で、自分はそのモブキャラだと気づく。新しい自分に生まれ変わることを決意したガイは、ゲーム内のプログラムや設定を無視して勝手に平和を守り始める。 |
8月2本目は単純におもしろそうな作品を見ることにした。映像もどんな感じか楽しみにしていたものだ。
ものがたり世界が、コンピュータの中 or ネットワーク
主人公に自分の世界の自覚があるのは、「シュガー・ラッシュ」と「シュガー・ラッシュ:オンライン」だろう。後者はものがたりの途中から、ネットワークが舞台になる。自覚がなく、ものがたりの最終盤でネタバレ的に描かれるのは、「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」である。主人公がサイバースペースに生きがい(?)を求めるのは、「レディ・プレイヤー1」だった。
本作は主人公が自分はバーチャルな存在であり、自分の存在する世界もビデオゲームということを知る。ある意味自我に目覚めるものだ。
ガイはある女性を見て、声をかけたい衝動に突き動かされる。そして彼女との交流から、自分が何者かを知ることになる。
・・・でも、何で声をかけたいと考えたのか。ここが大事である。
キャスト・キャラクター
ガイ(ライアン・レイノルズ)
主人公、銀行員。
バディ(リル・レル・ハウリー)
ガイの親友、銀行の守衛。
ミリー/モロトフ・ガール(ジョディ・カマー)
ミリーは頭脳明晰。ゲームのデザイナー兼プログラマー。ガイと出会い、彼の運命を変えるきっかけとなる。
モロトフ・ガールはフリー・シティでのアバター。
キーズ(ジョー・キーリー)
ミリーに想いを寄せるフリー・シティのプログラマー。コンピュータのエキスパート。ミリーと親しく、共に制作したゲームはスナミに買い取られた。
アントワン(タイカ・ワイティティ)
フリー・シティの仕掛け人。
ものがたりの途中でミリーとキーズがインタビューを受けているシーンがある。2015年の設定だが、ミリーはキーズとの関係を、あくまでもゲーム制作上のパートナーと述べている。(プラトニックと発言していた。)でも、キーズは違う。ガイが誰かを見て、その人に声をかけたいと思うようにプログラムを書いたのは...
現実のシーン、フリー・シティのどこまでがCGで、どこまでがリアルかわからないくらいよくつないでいる。画像全体が綺麗で楽しい。
予想は裏切られた。
単純におもしろそうな作品として鑑賞したが、ちょっと違った。予想より深かった。夏休みおすすめの1本だと思う。