甲子園で出場辞退2校
新型コロナウイルスに集団感染した宮崎商と、感染者1人の東北学院(宮城)の2校の出場辞退を発表した。(17日付)
宮崎商は陽性者13人、保健所から8人が濃厚接触者と判定された。
東北学院は個別感染(感染者1人)で、大会出場自体は可能。学校側の判断で辞退。
宮崎商と対戦予定の智弁和歌山、東北学院の相手、松商学園(長野)は不戦勝。甲子園での不戦勝、不戦敗は春夏通じて初の出来事。
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あと10日もすれば2学期
接種状況は2人に1人ではない。
NHKの報道によれば、昨日までに国民の2人に1人(50.3㌫)が、新型コロナウイルスワクチンの1回目の接種を終えた。2回目を終えたのは38.8㌫とのこと。65歳以上とすると、88.5㌫と84.7㌫になる。
埼玉県人口の12歳以上(接種対象者,以下同じ)に限定すると、1回目の接種を終えたのは34.4㌫、2回目が24.8㌫になる。
さいたま市の接種対象者に限定すると、前者は36.6㌫。ただ、学校の先生として心配なのは、この数値ではない。さいたま市・ワクチンメーターサイトに、1回目の接種状況について細かい数値が出ていた。
55歳から59歳 40.7㌫
50歳から54歳 17.8㌫
40歳から49歳 12.4㌫
12歳から39歳 6.5㌫
...が接種済み。
15歳から18歳のデータがないが、どうがんばっても6.5㌫を上回ることはないだろう。
生徒諸君の居住地域(住所)で比較的多い市を調べてみた。いわゆる高齢者(65歳以上)と、接種対象者全体の摂取率にとどまる例が多く、さいたま市とはデータ形式が違い、比較できなかった。
生徒諸君のワクチン摂取率は低く、大人よりも体力はあり、かつ、毎日登校してくる間に感染する可能性はある。教職員は生徒諸君より摂取率が高く、感染しても発症や重症化のパーセンテージは低い。知らぬ間にうつす可能性も高い。
Δ(デルタ)株は従来型よりも感染力が強い。
米疾病対策センター(CDC)は、Δ株の感染力が水ぼうそう並みに強いとの見方を示している。水ぼうそう並みとは、季節性インフルエンザの4倍以上の感染力。新型コロナウイルスの基本再生産数(患者1人が何人に感染させるか)は1.5人から2人。水ぼうそうは8人から12人である。8÷2として4倍。最低でも4倍なのだ。それが「以上」となると、相当のことになる。
埼玉県の感染者数は増えている。
勤務校の1学期終業式の7月20日(火)、県内の感染者数は314人、発表日までの1週間の感染者数平均値は282.71人。4週後の8月17日(火)、1634人、1565.57人である。感染者数は5倍、平均値も3倍を超えている。
学校にはワクチン未接種の生徒がたくさんいる。そして、感染していない生徒と、無症状感染者が混在する。1学期と同等の対策では、生徒の健康は守れないかもしれない。
接種環境の整備がまだまだだ。
「若者」に接種をすすめるならば、まず、「ワクチンがあまって困るくらい確保した証拠」を示さなければだめだ。
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パラリンピック学校観戦
埼玉県は希望の2校に改めて意向確認をする。