♪あたまを雲(くも)の 上に出し
四方(しほう)の山を 見おろして
かみなりさまを 下に聞く
富士(ふじ)は 日本一の山
『ふじの山』(ふじのやま)は、日本の童謡。いわゆる文部省唱歌。『富士山』と言われることもある。
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令和6年7月1日に山梨県側、10日に静岡県側で富士山山開き。登山者の死者が11日までに山梨県側で1名、静岡県側で3名とのこと。静岡県側は昨シーズン(7月10日~9月10日)全期間で2名。
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冒頭の『ふじの山』の歌詞を読むと、素人でもあることに気がつく。
あたまを雲の 上に出し...
かなりの高山である。
四方の山を 見下ろして...
富士山は独立峰である。周囲に近い高さの山々がない。
かみなりさまを 下に聞く...
雷雲の底は富士山より低いことになる。
3776㍍の富士山、下界で真夏日の時、山頂は何度の可能性があるのだろう。理科の授業で学ぶことだが、高い場所は気温は下がる。『高度が上がるにつれて気温が下がる割合(気温の減率)は対流圏では普通100mにつき0.5~1度』である。
7月から8月、東京都心で気温30℃超はめずらしくない。仮に新宿駅で30℃、富士山頂の気温は? 新宿駅のホームの標高は37.5㍍とのこと。
3776.12㍍-37.5㍍=3738.62㍍
(小数点以下はカット。高度差がわかる。)
3738㍍÷100=37.38
37×0.5(×1)=18.5(=37)
(減率を算出する。)
計算上、新宿駅で気温30℃の日、富士山の山頂付近は氷点下の可能性がある。
振れ幅最小値でも気温12℃である。東京で最高気温が12℃の時期は、12月中旬から2月中旬~3月上旬頃になる。12月にはダウンジャケットを着ている。
では、振れ幅最大値の氷点下は?
日の最低気温が0℃未満の日は冬日
ある日の一番低い気温が基準
日の最高気温が0℃未満の日は真冬日
ある日の一番高い気温が基準
’23年10月~’24年3月の東京の冬日は、1月と2月に各1日の2日、真冬日は0日である。なお、真冬日の観測記録は、1875年夏の観測開始以来4回のみ。直近でも半世紀以上前、1967年2月12日である。
富士山、かなり難しい、危ない山である。
だから行くなとはいわない。でも、命がけの山ということは知るべきだろう。
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参照したサイト・ページ
国土交通省気象庁
知識・解説>天気予報等で用いる用語>気温、湿度
各種データ・資料>過去の気象データ検索