以下asashi.com(05年08月20日10時29分)より。
ブルンジ新大統領に反政府勢力のヌクルンジザ氏
12年に及ぶ内戦で30万人が死亡したアフリカ中部ブルンジの議会(定数162)は19日、多数派フツ系の反政府勢力だった「民主防衛軍」(FDD)の指導者ピエール・ヌクルンジザ氏(40)を、圧倒的多数で新大統領に選んだ。任期は5年。
同国では隣国ルワンダなどと同様に、政権を握る少数派ツチと多数派フツの民族対立から、93年に内戦に突入。反政府で最大勢力だったFDDは03年10月、和平協定に調印したが、もう一つの主要反政府勢力「解放国民軍」(FNL)は停戦に応じておらず、現在も散発的な攻撃を続けている。ヌクルンジザ氏は「FNLとの停戦合意を最優先したい」としている。
*****
NHKニュースでは「少数派ツチ」をツチ人、多数派フツをフツ人といっていた。記憶違いでなければ、「ツチ族」と「フツ族」の内戦だった思うのだけど、何を根拠に呼び方が変わったのかな?
人、派、族、なぜ3通りの言い方があるのかな。英語だとTutsi、Hutuだけなんだけど。
*****
随分昔…本当にものすごく昔…「日本人とユダヤ人」という本があった。その中に、ユーダイオスはユダヤ人(じん)、ファリサイオスはパリサイびと、クレスティアノスはキリスト者となり、語尾のオス、ノスを日本語だとなぜ、3通りに訳し分けるのか不思議であるとの記述があった。著者のイザヤ・ベンダサン(故山本七平氏)は、日本語の「人(じん)、ひと、者、教徒、教派、派」の使い分けが不思議であると述べていた。
今度のブルンジの話も少数派〇〇、〇〇人、〇〇族と呼び方が3通りになる。なぜ変わったのか理由が僕にはわからない。
外務省の各国・地域情勢の中のブルンジ共和国のページを見てみると、「人種フツ族85%、ツチ族14%、トゥワ族1%」と書いてある。現代で「人種」とはちょっとどうかと思うけど、他に書きようがないんだろう。(通常生物学では「人種」は廃語である。地域集団と言うのが普通だと思うけど、ブルンジのように混在混住ではこの言葉が使えない)
このページの情報に因れば、「フツ」が圧倒的多数派で、「ツチ」と「トゥワ」が少数派なのがわかる。でも、いずれにしても、何で呼び方が変わったのかはわからない。
新学期になったら社会科の教員に聞いてみよう。
外務省ウェブサイトのブルンジ共和国のページはこちらです。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/brundi/data.html