<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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オリンピックの中継はもとより高校野球の中継を見ていると地上波のテレビ放送に限界が来ているのがよくわかるようになった。
これは従来であれば気が付かなかった部分だが、インターネットで中継ができるようになってからテレビ放送の弱点がとりわけスポーツ中継で現れてきているのだ。

例えば地上波テレビは以下の放送に対応できない。
・試合時間の延長(サブチャンネルを使うという苦肉の策があるけれども、チェネルを変えなければならないという手間が発生する)
・複数の競技・試合を中継できない。
・応援するチームあるいは選手の側からの選択ができない。
・CMが入る。
・実況や解説が入る。
など

とりわけ複数の競技や試合を中継できないのは致命傷だ。

オリンピックはすべての競技が中継されているわけではなく、人気種目が中心で、しかも自国の競技に重点が置かれて中継される。
だからマイナーな競技や有名ではない国の競技は見ることができない。
これは従来であればなかなか気づかなかっし、興味もなかった特徴だったが、今回の東京2020のように日本人選手が例えばフェンシングで例えば女子バスケットボールで、例えば競輪などで大活躍することになると、当然視聴者の注目はより多くの種目に広がることになり1つのチャンネルしか使えない地上波各局はその役割を十分に果たせなくなる。

そこで登場するのがWEB配信。
インターネットを使った放送だと、準備の問題はあるかも知れないが、すべての競技を放送することができる。
しかもどこででも視聴することができる。

もはや地上波放送はインターネットの付属物という感覚でさえある。
たまたまパソコンやスマホよりもテレビの方が見やすいからという理由程度で選ばれているのではないかと思えるところもなくはない。

高校野球しかり。
もしかすると祭礼の中継もしかりかも。

これから10年以内に地上波放送は大きくビジネス形態を変える時が来るのかも知れない。


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