今回の高校野球夏の大会が雨に祟られ決勝戦が阪神とのダブルヘッダー、ではなくて阪神戦との同日開催になってしまう可能性が出てきた。
これはこれで面白いのだが、そうは思わない人も多いらしく、
「高校野球は各球場でもって周りでいいのではないか」
とか、
「甲子園が雨の時は京セラドーム大阪でやればいいじゃないか」
とか、挙句の果ては、
「屋根もない甲子園が時代遅れなので、東京ドームでやればいいじゃないか」
と暴論も吐く新聞メディアなども登場し、日本の野球の聖地「甲子園」を愛するタイガースファンの私としては不愉快に感じることも少なくないここ最近の状況ではある。
あの天皇制をも否定しかねない朝日新聞と毎日新聞でさえ頑なに甲子園を使い続けているのに硬派なはずの産経新聞がなぜに甲子園に否定的なのか。
購読を止めたろか。
と一瞬考えたのは正直なところだ。
それにしても高校野球をドーム球場で。
いや、野球をドーム球場でという意見はなんと無粋なのだろうか。
きっとこういう意見を述べる人たちは野球をプレイしたことはおろかリアルに見たことも無いのだろう。
野球は天空に開けた青空(曇りや雨の場合もあり)の下で風に自然と季節を感じながら溌剌としたプレイを見るからこそ魅力あるものなのだ。
例えば球場に到着してゲートから建物の通路を歩き、スタンドに出た瞬間に体験するその美しき景観とワクワク感は、屋外型球場とドーム球場とでは大きく異る。
とりわけ甲子園のフィールドを目にする瞬間はきっとタイガースのファンでなくても魅了されるはずだ。
日本一の広い球場。
広がる青空。
天然芝の青々したフィールド。
そよぐ浜風。
まさにフィールドオブドリームスなのだ。
雨が降ったらボールの転がりが悪くなる。
滑り込んだらドロドロに。
雨がひどいとノーゲーム。
高校生の諸君こそ、そういう自然に左右される球場でゲームを経験すべし。
人生、そういう理不尽で予想不可能なことが山程待ち受けているからだ。
甲子園のドーム化?
あなた野球嫌いですか?