能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

新幹線指定席のひじかけは誰のもの?爆食、爆睡のオジサンに圧倒された連休初日でした・・・やれやれ

2014年11月24日 | 旅行記

連休初日、研究会出席のため京都へ。

午前6時台の東京発の新幹線のぞみのD席。

通路側の席です。


お隣は、恰幅のいいおじさん。

新幹線が動く前から、おもむろに駅弁を豪快に爆食。

朝一から、これだけ食べられるのは、ホントーにすごい!

完食されたあと、おもむろにリクライニングシートをフルに倒し、そして、睡眠の時間となりました。

車内の車掌さんの放送では、シートを倒すと後ろの方のテーブルのパソコン等が被害を受ける可能性があるので、ご注意を!というアナウンス・・・。

でも、隣のおじ様は、リクライニングシートを限界までフラット化・・・。


両手、両肘は、肘掛に思いっきりホールドさせてお休み。

隣の私は、お尻を思いっきり通路側にずらし、おじ様の肘があたらぬ様スライド。

D席のスペースが通常の8割方しかないんですけど・・・。

お休みの邪魔をすることもできないし・・・困った!


おじ様は、ビンボー席でも思いっきりグリーン車状態。

京都まで爆睡状態でした。

ホントーにすごい(笑)。


そもそも一列5席というJRさんの経営。

両方に人が座るB席は多少幅広に設定してあると、ものの本で読んだことがあります。

が、ユニバールデザインでいうと、かなり非人間的な状態です。


新幹線指定席、自由席にある肘掛・・・一体どっちの席のものなのでしょうか?


個人的な意見としては、どちらのものでもない・・・ということ。

肘掛の内側までは、双方の席の人が権利主張してもいいけれども、

肘掛の上には家族、親戚、恋人以外は乗せてはいけないのではないかということです。

日本人としてのおもてなしの心、ホスピタリティが必須の場面と言えると思います。

日本人としての気配りの肘掛・・・という基本的な考え方が大切なように思います。


隣のおじ様のおかげで、窮屈な思いをしながら京都に向った次第。

デッキに出て、小説を読んだり、スマホを見たり・・・。

徒然草の吉田兼好さんの言葉ではありませんが、これだから都人(みやこびと)でない方は???です。

いきなり京の都の逆コンセプトに遭遇・・・そのコントラストがいかにも面白き連休初日でした。

やれやれ。


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都心のパワースポット ビジネスタウン東京赤坂・豊川稲荷さん 異次元空間にタイムスリップ!

2014年11月24日 | まち歩き

東京赤坂の青山通り沿いにある豊川稲荷さん。
都心にあるパワースポットの一つです。

江戸時代、三河出身の大岡越前守が愛知県豊川市の豊川稲荷さんの別院として建立。
正式名称は、豊川稲荷東京別院。


越前守自身が、エリートサラリーマンとして出世していったということもあり、立身出世を祈願する人も多いとか。
赤坂一ツ木に花柳界があったということで、芸能人やタレント、そしてスポーツ選手も信仰している人が多いとのことです。



敷地内は、たくさんのお社から構成され、なかなかディープな雰囲気です。



会社経営者とおぼしきスーツ姿の方が複数のお社に参拝されています。
慣れた身のこなしに深い信仰が感じられます。

経営、マネジメントも運やタイミングが、その経営成果に影響を及ぼします。
そして、相談する人も少ない孤独な立場・・・その迷いや悩みを心の中で打ち明ける「場」が必要なようにも思います。



高層ビル群の林立するビジネスタウンである赤坂の街を見守る豊川稲荷さん。

ビジネスパースンのためのパワースポットです。


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日本のイノベーター2014 社会を変えるサムライたちにエール!

2014年11月23日 | 日記

日経ビジネス誌2014.11.24号の特集は、「日本の革新者2014 世界を動かす12の発想」。
さまざまな分野で、イノベーションを起こすべく活動しているサムライの特集です。

経済学者のシュンペーターが提唱したイノベーションというコンセプト。
新結合を中心に産業社会に革新を起こし経済活動を推進していくイノベーション。
そのキーパースンとなるのが、イノベーターです。

常識の破壊者
1.ホンダジェット離陸 不可能を成し遂げた戦略家 藤野ホンダエアクラフトカンパニー社長
2.若き職人が作るワクワクする車椅子 杉江WHILL・CEO
3.夢のコンピューター引き寄せた理論 西森東京工大教授
4.モノより心の豊かさを 新世代の社会起業家 向田Lalitpur・CEO
5.調理家電のアイデアマン 再建のタネをまく シャープ田村事業部部長
6.鉄道少年が紡いだ自力で動く内視鏡へ 伊藤九州工大教授

日本文化の伝道師
7.倒産寸前の酒蔵を再建 日本酒を海外に売り込む 桜井旭酒造社長
8.荒れた田畑を再生 農業経営実践の場へ 西辻マイファーム社長
9.工芸品のユニクロ 地域活性の起爆剤に 中川政七商店社長
10.マグロ養殖を自ら事業化 稼ぐ大学の先兵に 宮下近畿大学水産研究所長
11.地元愛をすくい上げる地方再生の請負人 中澤萩シーマート駅長
12.産業界に新生態系創る 起業技術者のモデルに 清水AglC・CEO

本当にその仕事が大好き。
金儲けや生活の安定より、自分の仕事を突き詰める・・・テッペンを目指す。
本当の仕事人の方々です。

同研修のまとめとして、「クレイジーが革新を生む」。
スティーブ・ジョブズの残した「フーリッシュ」というスタンス。
与えられた場所で与えられた仕事をこなすだけでは、決してイノベーションは起こらないのです。

そして、同誌は「2014年のイノベーターを読み解く5つのキーワード」として5つ取り上げています。

1.常識を壊すアイデア
2.不屈の精神
3.新たな価値の想像
4.世界的な視野
5.日本らしさ

まとめてみると一般論。
でも、好きな仕事に自分のやり方で一点集中することこそが、5つの条件を満たすことができるようにも思います。


閉塞感漂う日本の社会状況・・・それを打破するのはイノベーターを輩出し続けることしかありません。

ちなみに日経ビジネス誌が選出する「日本イノベーター大賞2014」は、ホンダエアクラフトの藤野社長でした。


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個を尊重する能力・実力主義の人材戦略 もう一度職能資格制度のコンセプトに立ち返る時代かもしれません

2014年11月22日 | 本と雑誌

バブル経済後の、いわゆる「失われた20年」。


日本経済は、迷走を続け、明快なビジョンや将来像、ゴールなどもなきまま、成行きまかせといった状況です。


この期間、企業組織の人材マネジメントは、業績主義人事制度、成果主義人事制度、コンピテンシーモデル、行動主義人事といった、多少アングロサクソン風のテイストを入れた人事制度が導入されました。


しかしながら、日本企業において、うまく機能した事例はあまりなく、人の問題も迷走するという状況です。

この「失われた20年」の前、日本の会社の人事制度は、職能資格制度と呼ばれる能力主義がメインストリームでした。

潜在能力、顕在能力も含めた職務遂行能力を人材評価のモノサシとして、さらに資格等級と役割を分離・・・専門職、部下のいない専任職といった役割も浸透していきました。


この職能資格制度も、今では中小企業を中心にして、まだまだ生き残っています。
職能資格制度を構築したのは楠田丘さん。

理科系の出身で、賃金からそのキャリアをスタートさせた「職能資格制度の父」です。

今回、とりあげる一冊は、楠田丘さんの愛弟子の野原茂さん。
野原さんもかなりのご高齢だとは思うのですが、人事制度に対する熱い想いをこめた一冊を書かれました。 



「個を尊重する能力・実力主義の人材戦略」

 野原茂著 経営書院 1800円+税

同書の背骨部分にあるコンセプトは、「人事制度は愛」。
ちょっと抽象的ですが、ヒトを取り扱う人事制度には、人間を幸せにしようという人間主義がなければならないということ。
まさに、そのとおりだと思います。
人事制度というと、フレームや評価制度などのテクニカルな部分が注目されますが、

その前提となるコンセプトに目を向ける企業組織は、ごく少数のようにも思えます。

目次
第1章 人材戦略
第2章 能力主義の骨格と進化
第3章 人材評価制度
第4章 目標面接
第5章 人材マネジメントと管理者の役割

日本の人事制度の良さを活かした人の活用。
もう一度、楠田理論を読み直し、再考すべき時期なのかもしれません。


人事制度に携わる人事担当者、経営者の方々には、必読の一冊です。


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六本木ヒルズのクリスマスツリー まだ準備中・・・イルミネーションが楽しみです

2014年11月21日 | まち歩き

仕事で訪れた六本木ヒルズ。
クリスマスツリーの準備が行われていました。


ビジネスオフィスがメインのため、多少遅めです。



コンパクトで機能美を持つヒルズのツリー。
飾り付けが楽しみです。



イルミネーションでは、東京ミッドタウンが圧勝。
六本木ヒルズの反撃に期待しています。


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日本の論点2015~16 大前研一さんの一刀両断 モヤモヤ感を吹き飛ばしてくれる新刊

2014年11月20日 | 本と雑誌

国際問題や国内の政治経済で常にウォッチしているのが、寺島実郎さんと大前研一さん。


博覧強記、情報収集力、国際感覚に裏付けられたロジカルな分析と解説、そして提言は、一刀両断の鮮やかな切れ味です。

今回は、大前さんの新刊書。

「日本の論点2015~16」
 大前研一著
 プレジデント社 1600円+税

帯には、「ビジネスマンは最低このレベルの知識を持ちなさい!」
最後の「!」にドキッ、です。

同書は、サイドAとサイドBから構成されており、前者が「復活の秘策」、後者が「世界の視点」。


プロローグでは、日本の抱える1039兆円の国家債務が最重要課題として提言しています。
国民一人1000万円の借金・・・しかもそれが雪だるまのように増え続けている。
でも、その解決に向けた改革努力がなされているとはいえない・・・。

本当に危険なことだと思います。


消費税率10%は1年半後に先送り、後世に負債を先延ばしする政治、日本国債の売りが始まれば国に沈むことになります。
大前さんは、経営コンサルタントとして冷静な分析をされています。

日本の課題は、それだけではありません。

・種切れのアベノミクス

・冷え込んだ中国や韓国との関係

・集団的自衛権と日本の安全保障

・歯止めのかからない少子高齢化

・グローバルな人材を産みだせない学校教育・・・

本当に、ニッポンは、世界最先端の難問課題を抱えています。
そして、

国家債務問題は、歳出を抑える、歳入を増やすことの2つしか解決策はないとし、

超倹約か超増税、あるいはその両方と展開します。


歴史的には、戦争に走った国々もありましたが、
大前さんの解決策の一つは、ズバリ「道州制」の導入。
同書の後半に出てくるドイツの成功に見習えという提言です。
経営コンサルタント的なクールな切り口に納得した次第です。

大前さんが本書で取り上げた論点から一部を抜粋させていただきます。

「オリンピックバブル」に騙されてはいけない

「日本の部長の給料はなぜ、世界最低レベルなのか」

「アマゾンの一人勝ちはなぜ起こるか」

「どこまで続くソニーの一人負け」

「ゴーン退任こそ日産飛躍のベストシナリオ」

「長期衰退を止めるには移民政策しかない」

「スマホで5億円稼ぐ情報の取り方」

「シェールガス革命で浮かぶ会社、沈む会社」

「お金をムダにしないドイツ連邦制の仕組み」

「サムスン電子と心中か?韓国経済の暗雲」

「韓国、中国が狙う、北朝鮮の植民地化とロシアが狙う労働力」
・・・

それぞれの論点に対して、大前さんが丁寧に解説。

そして、各セッションの最後に「結論!」として三行で解決策を提示していきます。
たとえば、最初のオリンピックバブルについては、次のような結論を提示されています。

「オリンピックのような国家的イベントが成長のきっかけになるのは、途上国においてだろう。
本当に日本を活性化できるのは、東京の西高東低を是正するような大規模開発だ。」

おりしも、今、衆議院解散で年内総選挙の時期。

大前さんが総理大臣や政府ブレーンになれば、日本の論点の二つや三つ解決するのでは・・・と感じた次第です。

すべてのビジネスパースンに読んでいただきたい一冊。

モヤモヤ感がなくなり、精神衛生上、スッキリします。


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楽天のコーポレートマークと原爆投下した戦略爆撃機B29エノラゲイ 楽天マークを見るたびに複雑な心境

2014年11月19日 | 社会・経済

楽天という会社は、良い会社だと思います。
楽天トラベルやショッピング・・・なかなか素敵なコンテンツだと思います。
楽天イーグルスも好きなプロ野球球団です。

が、いつもひっかかるのが、楽天のコーポレートマーク。


見た瞬間、想起するのが、
広島に原爆投下した戦略爆撃機B29の垂直尾翼に描かれていたマーク。


「R」をマルで囲った同じマークです。
(ウィキペディアによると「アメリカ空軍・第6爆撃部隊」の識別マークとのことです)


1945年8月6日、B29「エノラ・ゲイ」により一発の原子爆弾が投下され、
14万人の市民が虐殺されました。
B29は、1945年3月の東京大空襲で10万人を殺戮、
長崎への原爆投下もB29により行われました。

このエノラゲイ号は、スミソニアン博物館の展示問題でも物議をかもしました。




楽天のマークを見るたびに、少し複雑な心境。


優秀な経営陣やデザイナーが創作したロゴだとは思うのですが・・・。
(まさか、日本全国の市場を戦略爆撃するという意図ではないと思うのですが)
インテリジェンス、リベラルアーツに、???です。

これと似た事象では、ハーケンクロイツがあります。
ヒトラー率いるナチスドイツのシンボルマーク。
パックロックをやっている若者や、訳も分からずファッション、アクセサリーとしている若者。
世界的にも絶対に認められないことです。

楽天マークも、イーグルスマークにしたほうが良いように思います。
楽天の選手の帽子についているロゴは、とても日本的で和みます。


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マーケティングの父フィリップ・コトラー博士自伝-金儲けだけではなく、より良い企業、社会を創るために-

2014年11月18日 | 本と雑誌

マーケティングのフレームを築き上げたフィリップ・コトラー博士。


ビジネスパースンであれば、ドラッカー博士と同様、誰もが知っているビッグネームです。


そのコトラーさんも83歳。


今年、日本経済新聞の「私の履歴書」に1か月間、その自伝を執筆されました。

「私の履歴書」への登場は、その方のピークを過ぎた偉人、ライフサイクルで言うと、成熟期から衰退期に入ったという見方も出来ます。

でも、まれに、そこから再び偉業を成し遂げる人もおり、人生様々の様相を呈しています。



「マーケティングとともに フィリップ・コトラー自伝」
フィリップ・コトラー著 田中陽・土方奈美訳
日本経済新聞出版社 1800円+税



同書は、「私の履歴書」をベースに、単行本に編集した一冊。
「履歴書」を毎日読んだ人も、通しで読むことで再度の発見があると思います。

目次
・家族 両親はウクライナ移民
・青年時代 教養の宝庫、古典を学ぶ
・シカゴ大学からMITへ 資本主義理論に心酔、博士号を取得
・結婚 クレオパトラに恋
・インド生活
・学ぶテーマ確信 ハーバードで高等数学
・ケロッグ校時代 新たな視点で教壇へ
・処女作 顧客を意識、執筆に2年
・名声について その光と影を知る
・社会問題の解決へ
・NPOとの出会い 経営的発想で質向上へ
・ドラッカーと マネジメントの父から学んだこと
・企業の社会的責任
・政府と地域 公共サービスを改善
・日本への想い 安く良い製品で圧倒
・趣味 根付、鍔
・日本の思い出 お客様に学ぶ商人道
・コトラーデー 北欧に根付く私の提唱
・イノベーション 次世代を生き抜くカギ
・世界の教え子たち より良き社会を先導
・コンサルティング 真剣勝負の疑似討論
・富と貧困
・平和 資本主義をさらに磨く
・変わる米国
・マーケティングの未来 消費者主導への転換
・世界マーケティングサミット
・感謝 経済的繁栄、多くの人に

この目次の構成を読むだけで、コトラー博士の半生を大きくとらえることが出来ます。
資本主義の研究から入り、マーケティングの世界へ、そしてそのマーケティング理論を非営利組織、社会、地域、国へと発展、展開・・・。


そして、世界の富と貧困という格差問題の解決、世界の平和へと昇華させていきます。
文系のドラッカー博士、理系のコトラー博士・・・という感じでしょうか。

同書の中に、その著もあるコトラーの成長戦略が出ています。
低成長時代に生き残る8つの戦略です。

1.マーケティングシェアを築いて成長する。


2.コミッテッドカスタマーやステークホルダーを増やして成長する。


3.強力なブランドを築いて成長する。


4.新製品、新サービス、そして経験を確信して成長する。


5.国際展開による成長


6.合併、買収、アライアンス、そしてジョイントベンチャーによる成長


7.社会的責任の卓越した評判で成長する。


8.政府及びNPOとの提携による成長


そして、コトラー博士は釘を刺します・・・戦略の選択を間違ってはいけない・・・まさにそのとおりです。

ドラッカー博士同様、日本の文化に強い関心を持たれていたコトラー博士。


日本人の私さえ、根付という日本的道具を始めて知りました。


ドラッカー博士が日本の書や絵画のコレクションを持たれていたように、

コトラー博士もかなりの日本コレクションを所有されているようです。


経営学、マーケティングと日本文化・・・動と静、陽と陰、和魂洋才。

・・・これらのことも日本に両博士の熱狂的ファンが多い理由かもしれません。



時代は、マーケティング3.0の時代。
ソーシャル」が主要舞台の今、コトラー博士のたどったマーケティング研究の足跡をたどることは意義あることだと思います。
マーケター、マーケティングに携わる方、ソーシャルビジネス、ソーシャルデザインをしている方に読んでいただきたい一冊です。


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ニコタマの巨大クリスマスツリー 都市開発中の二子玉川のシンボルです

2014年11月17日 | まち歩き

東急田園都市線・二子玉川駅の駅ビル「ライズ」にあるクリスマスツリー。
とても巨大。

吹き抜けの四階分くらいの高さがあります。
ビルの間で、強い風も吹くため、ちょっと心配ですが・・・。




ニコタマの年末のシンポルとして、クリスマスまでショッピングセンターを飾ります。



二子玉川は、現在、都市開発の途中。
高層マンションをはじめ、オフィスビルやシネコンなども次々と建てられています。


23区の最も西にあるニコタマですが、
数年後には、武蔵小杉のような高層ビルの街になっていると思います。


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2030年の世界経済 グローバルな平準化に向かって進んでいくという文脈 イワン・ツェリッシェフ

2014年11月16日 | 本と雑誌

今、世界の経済が大きな転換期にあるように思います。

米国は、中間選挙の年。

予想どおり米国経済指標は、いい感じで推移しています。

しかしながら、景気好調の米国で与党民主党が大敗、オバマ大統領もあと2年半、レームダック状態。

オバマさんは、再選もないため、どうするんでしょうか?


中国は、不動産バブルが崩壊気味の状態。

格差問題、人権問題などの内政問題を抱えています。


日本は、1000兆円を超える国家財政破たん気味の状態。

年金、税金・・・先細る次世代へ先送りの様相を見せています。


欧州では、堅実財政のドイツ一人勝ち状態。他国の財政は、かなり厳しい状況。

ディカップリング・・・

先進国がダメでも新興国や発展途上国の隆盛で世界経済をカバーできるという意味らしいのですが、

どうやらディカップリングも方程式どおりにはいなかいようです。



そんな中見つけた一冊。
なかなか面白い分析でした。


「2030年の世界経済 新興国と先進国 共同リーダーシップの時代」
 イワン・ツェリッシェフ著 

 NTT出版 2500円+税

 著者のイワンさんは、新潟経営大学教授。
 フランス通信やテレビ局のコメンテイター、ライターを務めた国際派。
 英語、日本語、ロシア語で300冊以上の著作があるとのことです。


目次
第1章 激変する世界経済の勢力図
第2章 先進国の経済が低迷しても新興大国の経済は伸びる
第3章 新興大国のコンディション
第4章 新しい世界経済の兆候


同書では、新興国と先進国という2つのカテゴリーの相互の影響という文脈の中で進んでいきます。
先進国は、G7。
アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、日本。
新興国は、BRICSに4か国を加えたE9。
ブラジル、ロシア、インド、中国+ベトナム、フィリピン、バングラデッシュ、ナイジェリア。


E9のEとは、emerging=新興。
1980年に世界の総GDPにおける先進国のシェアは75.4%あったものが、2012年には61.8%と15%も低下。
著者の予測によると2030年までに、先進国と新興国・途上国の経済力のバランスは逆転するとのこと。

さらに、悲観的なシナリオでは、その差異は、2.5倍になるかもしれないとのことです。

また、産業別では、次のような予測をしています。

・製造業・・・新興国と先進国の分業の進化


・繊維とアパレル・・・中国プラスアルファの構図


・電子機器・・・中国はダントツ首位


・機械と自動車・・・生産は新興大国、輸出は先進国がリード


・素材・・・先進国が生産も輸出もリードする製品が残っている


・農業と鉱業・・・新興大国の優位


・サービス・・・先進国の優位


・金融力・・・米・英・日はリード 中・ロは金融大国へ


著者は、さらにグローバル価格とグローバル賃金の形成にも触れています。
先進国と新興国の生産コストの差が縮まり、コモデティは世界的に同じ価格帯に入っていく・・・、
そして、工業生産は再び先進国に回帰していくという構図になると予測しています。


さらに「本物効果」・・・技術力、品質管理力、ブランド力はグローバルで大きなパワーを発揮するとしています。

政治と経済は切り離せない関係にありますが、
2030年までの間は、経済主導型、新旧の経済大国によるリーダーシップによる牽引がメインになるようにも思えます。

グローバル経済について、今一度、アタマ再整理したい方にお奨めの一冊です。


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