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萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

残暑雑談:晩夏の夜咄×今昔物語集

2014-08-22 23:00:00 | 文学閑話散文系
宵に涼んで、



残暑雑談:晩夏の夜咄×今昔物語集

八月葉月、残暑お見舞い申し上げます。

って聴き慣れた言い回しだと思いますけど、
目上の人に宛てる時は「お見舞い」→「お伺い」が正しいそうです。
元より「見舞う」は同等or目下に対して使う言葉、なので敬語「伺う」を使う方が正しいんだとか。

夏と言えば残暑見舞いの他にも海とか西瓜とか、
呑兵衛なら冷酒にビール、甘いモン好きなら寒天菓子・かき氷とかアレコレあると思うんですけど、
夏場の和菓子屋では水まんじゅう見かけますが、アレは冷水浮べて水ごと食べるそうですけど元来は冬が旬だと聴いたことがあります。

なんて書くと夏って意外なモンが多いなとも思いますが、
夏になるとテレビも怪談モノ大概やりますけど、怖いと涼しくなるカンジする所為なんですかね?
大学のとき家庭教師+塾講師のバイト掛持ちしてたんですけど、生徒全員が怪談話好きで休憩時間にナンカしら話しました。
ああいう怪談話ネタで小説書こうとかは思わないんですけども、ネタという意味ではカナリ持っています、笑
で、怪談話でいちばん怖いかなって思ったのは、

『今昔物語集』巻第二十七 本朝付霊鬼 

この第27巻は怪奇譚集なんですけど、ソコラのホラー映画とは違う怖さがあります。
いわゆる「得体が知れない」恐怖、心理の底にあるモン揺するカンジでじわじわくる怖さです。
短編集なんですけど物語の舞台は京都市中全般、粟田口とか一条戻橋とか宇治橋とか地名リアルに出てきます。
で、コレ読んじゃってから京都を歩くとドコ歩いていても怪奇ツアーになっちゃうんですよね、笑
そんなカンジなので修学旅行とかで京都に行くならガイドブックとしておススメです、

ついでに、京都怪奇譚ツアーな話ですけど、
自分が行ってみてうわーと思ったのは東山安井あたりの六道珍皇寺。
六道=地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天界 といった仏教にある六つの世界の総称ですけど、
ソンナ名前を関するだけあって地獄の役人だった小野篁が地獄への通勤に使っていた井戸があるらしい寺なんですが、
ここに小さな祠みたいなお堂があるんですけど、ソレが×の板を打ちつけられて封印みたいのがされているのがリアル妖しい雰囲気でした。

この東山界隈は夜に歩くと空間ちょっと変わるカンジで、
京都の大学に在学+就職も京都な友達がいるので学生時代から何度も遊び行ってるんですけど、
友達と二人で飲んだ帰り道、近道しようか思った小道や寺社がヤタラ真っ暗な時があって止めたこともありました。
まあ、千年も都やってた所なんで色んなモンがいても不思議じゃないのかなーとか思います、笑

なんとなく怪談系の話になっちゃいましたけど、苦手な方いらしたらすみません、笑

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