萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚326

2015-01-31 01:25:05 | 雑談寓話
「仕事では今までどーり連絡応えてくれるんよ、でもプライベートは三度にいっぺんやねん。そんな毎日プライベートメールはしてないねんけどな?」

ってハルが言った有給休暇7月後半@新居にて、
その「連絡応えてくれる」相手の対応にちょっと心配で訊いてみた、

「先輩サンの体調は最近どう?」
「なんや、ホンマのサヨナラ準備みたいなこと言わんといて?」

と言いながらハルの大きな目が泣きそうになって、
そんな貌から現状が見えるみたいで訊いた、

「あまり体調良くなさそうなんだ?」
「ん…早退ーとかなあ…」

考えこむよう不安げになる、
このこと最近ずっと考えていた、そんな貌でハルは言った、

「なあ、ヒトって死期が近いと遠ざかるもんなんやろかー…お父ちゃんの時もそうやったん、」

古傷が抉られる、そうハル自身がいちばん気づいている。
それなのに離れたがらない理由笑いかけた、

「ハル、だから先輩のこと一生懸命に好きなんだ?笑」

一生懸命に好きになる、それはリハビリとも似ているかもしれない。
そう思える友達は寂しげに笑った、

「そうやな、お父ちゃんのこと重ねて見とるとこあるわ。そういうの気づかれとるから恋人にして貰えんのかな?」

思春期に亡くした父親、その残像を今また失う?
それをハルの先輩は気づいて、だから恋人にならず保護者でいるのかもしれない。
そんな結論はハルも解っているんだろう、それなら言う必要もないまま笑った、

「真性ファザコン見抜かれて?笑」
「せやねん、私ホンマにファザコンやからなあ、お父ちゃんラブや、」

笑って言って、その大きな目は寂しそうでもなにか明るくて、
で、その明るさが悪戯っ子に笑って訊いた、

「で、トモは例の御曹司クンとドウなっとるんか?さっき適当にボカシタやろ、ちゃんと答えんか?」

追及まだするんだ?笑


ちょっと書いたんでUPします、眠いけど。
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取り急ぎ、



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