よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

2005年の田植え開始。

2005年05月08日 | 農家ブランド
ようやく田植え。
昨夜の雨で、本当ならば裏山にタケノコを見に行きたかったものの、起きるのが遅くなり断念。

朝から一年ぶりの田植え機械も順調で、どんどん捗る。
一昨年より、母親を亡くしたショックからか、親父の苗作りがどうもうまくいかずに
きたが、今年も一部がうまく育たず、隣人から頂く事になってしまった。
一応役割分担で田んぼは親父の担当なんだけれど、来年あたりからは私も本腰入れて覚えないと。

うちは山間部にあるもんで、今も田んぼの水はその沢水を使う。今年から地元のJAが
こだわり米の生育を呼びかけ始めたけれども、そんな事をしなくてもうまい米だと我ながら思う。
私が炭を焼き始めてからは、畑、田んぼにもそれを施肥するようにもなり、農薬も一般よりも
かなり使わず栽培してる。

昨年、始めて米の販売をしてみたけれど、思った以上の反響を頂き驚いた。
唐辛子の加工品を売る際にも、炊飯器を持ち込んでご飯に載せて試食を出す事が
多いんだけれど、今だ米を求める声を頂く。今年はもうちょっと皆さんにお分けする量
を確保してみよう。
 私は小さい頃から食べているのであまりわからなかったけれど、一応都市部の仙台市から
嫁いで来たカミさんによれば、普通の人は美味しくない米を食べてるよ!という。
売り言葉でいえば「沢水栽培の自然で育ったおいしい米ですよ」となるのかもしれないけれど、
やはり土地が占める要素は大きいと思う。

私は基本的に、野菜でも何でもハウス栽培はあんまり好きではない。
農家を継ごうと思ってかえった頃、農協をはじめ、周りからビニールハウスを建てようコールを
たくさん頂いた。補助もあってお得だというのもあったからだけど。
ハウスを建ててしまうと年中休みなく仕事が・・・という怠け者の性格以上に、
何となく人工的な感じがして嫌で断った。実際生活を考えて作る人、実際そこで栽培して
「美味しい野菜」を作る人もたくさんいるけれど、私はやはり、抵抗が。そういう気持ちでやる
のはうまく行かないので基本的にはやらない。
やっぱりお天道様の日の光をいっぱい浴びて、当たり前に作ったものが一番おいしそうだな
と思うのです。

余談になってしまったけれども、米でいえば、農業機械が出来て合理的に作業しやすく、
うちの町でもそうだけれど、どんどん田んぼも整備されて一枚のサイズがうちの全田んぼ面積位
あるんでないの!というぐらいビックサイズになっていたりする。作業的にはいいんだろうけれど、
かき回した土地が、以前のように米に適した土地に本当に戻るまでにはものすごい時間がかかる。
いかにブランド米いっぱいの世の中でも、そんな風に「土」が変わってしまったら味も変わってしまう。
 
当たり前の味覚を、出来るだけ失わないようにしたいもんだなー。。。。