よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

伝承の時間。~干し柿を作る~

2005年11月14日 | Weblog

昨日収穫した柿、野菜コンテナで6個もあったため、急遽
母方のおばあちゃんに来てもらい、朝から皮むき作業に没頭。。
途中、別用で来た近所のおばちゃんも一緒になり、昔の思い出
話なども聞きながら、楽しい時間を過ごす。
 
 おばあちゃんが若い頃は、刈り取った稲は乾燥した後、
 屋内に吊るして取っておき、冬になって外の仕事ができなくなると、
 その稲ワラから実を外す作業をしていたそうで、その際、稲ワラと
 いっしょに、「柿もいっしょに」吊るしておいて、作業の合間に食べる
 のが楽しみだったという話。

 昨日も書いた犬クソ柿
 その柿は、塩水に漬けておいてアクを抜き、毎晩風呂上がりにそれを食べると
 な~~~んとも甘く、美味しかったという。
 この風呂上がりに食べたというのは
 複数のおばあちゃん、おばちゃん、地域も問わずに共通する不思議。。

こういう話はあったかい気持ちになる
昔はモノが無い時代だから、というのは間違いで、あったかいのは
その時のおばあちゃん達の「ワクワクしたり」している心を想像するから。

私たちの小さい頃、学校帰りに買い食いしていた「うまい棒」なんかも、今食べても
数あるお菓子の一つという味でしかないが、その頃の「うまい棒」は単なるお菓子ではない。
会話の話題でもあり、食べ方ひとつでも人それぞれで、
おばあちゃんの「柿」に通ずるものがぎっしりと詰まっている。。


きっと今は今でそういう思い出のものは変わらずみんな持ってるんだろうけれど、
その中に居ると見えない不思議。
いつか、私も年取った時、孫に同じあったかさを感じてもらえるジジイになりたいもんだなぁ。


~閑話休題~
今回ばあちゃんの力を借りるのには、思い出を聞きたかったからだけではない。
昔の干し柿を作りたかった(再現したかった)から。
今は車中から見ていてもビニール紐に吊るしてあるのを結構見かけるが、
昔は縄に吊るすのと、「萩」の枝に柿を通し、ワラで吊るすのを作ってたらしい。
なので、それを作りたくておばあちゃんに来てもらった。
萩の枝以外で作ると、木が腐ってしまうという理由らしい。

柿の剥き方も色々あって、最後まで形良く干せる様に皮の一部を残したり、
途中柿を揉んでやると堅くならずに美味しく食べられるという知恵。




昔話やら、思い出話、あっという間に時間も過ぎて、一日が終わってしまった。
吊るし作業は明日以降に・・・・
あ~肩コッたぁ~!!!!