よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

「しょうゆ麹」と「よっちゃんなんばん」。

2012年08月01日 | 農家ブランド

今日も激暑・・・けどさっぱり身体がホッソリしてこないのは、なぜ!?




午前中、佐藤農場へ行くと梅干しへの加工が始まっていました。
今年は例年よりかなり梅の収量が無かったようで苦労しているみたいです。。

佐藤農場はこうやって、一粒ひとつぶ”手仕事”まさに”ハンドパワー”でひっくり返しながらまんべんなく天日に干します。
妥協なき大農場!すごい!

その足で今日はお休みのノンちゃん宅に行くと、おばあさんが退院して久々に自宅に居たタカちゃんと会えました。
休むことなく炎天下で畑をやっていい汗かいてました!





タカちゃんスマイルのごとく向日葵が満開。スイカも地道にツルを伸ばしてました。



我が家に納品予定の青唐辛子も、ウチよりも一歩リードな育ち具合。
今年はこのタカちゃんエキスたっぷりな唐辛子もよっちゃんなんばんに加わります!うまみアップ間違いなし!




加工場で仕事していると電話。
長年取引している容器やのMくん。
お盆休みに入る前だから注文するものはしといてね、という電話。
で、その中で、

「高橋さん”しょうゆ麹”は作らないんですか!?」

「なんで?」

「塩麹の次は”しょうゆ麹”が売れてるみたいで、K農産さんとかも作って売れてるらしいし・・」

「あのねぇ・・ウチでよっちゃん出しといて”しょうゆ麹”は無いっちゃ!」

という事になる。

何となく、がっかりしちゃう。で、よっちゃんはコレなんだぞ!と改めてイチから説明する。。。
食べるラー油ブームもそうだったけど、スポットブームには乗っからないぜぃ!

M君はいいやつで、値段は時に高かったりするけれど彼の人柄が気に入って長年取引してるんだけどもね。。。。


今の”麹”ブームがブームで終わらないといいな、とおもう。
簡単に、ザクっと言うと、
しょうゆ麹、に唐辛子が加わったものがよっちゃんなんばんになります。

よっちゃんなんばんは昔から伝わる東北由来の伝統調味料を参考にしています。
むっかしはそれこそ今みたいに豊富に調味料もなく、農家それぞれでしょうゆ麹を作ってました。
そんでもって、それを出来るだけ長く保存できるようにと、唐辛子の辛味を加えたのが始まりです。
まさに、食を大事にしようという工夫から生まれた知恵です。

生意気かもしれないけれど、作り手としての根っこの思いには、

いち商品としての味とか値段とか一般的な商売上の評価ももちろん気にしちゃうけど、それ以上に

私自身が感動した”そういう背景とか知恵”を大事にしていこうよ、というメッセージもちょっとあります。

これにはコレ!という決め打ち的になってしまっている調味料市場ですけど、
シンプルで応用が効く、使う人の創意工夫で広がる、というのがいい!
って、私が使う側でもそう思うし、決め打ちモノは使わなくなるし(笑)


麹はいいです!
だからブームで終わってほしくないし、使う人それぞれの食生活にしっかりと根付いて欲しい。
震災経て食いもんの大事さを考えたから余計にそう思います。

ってことで、今回はしょうゆ麹なそうなので、よっちゃんに近いのは間違いない。
どうせなら倉建つくらいによっちゃん売れないかなぁ!(笑)

そんな事を色々と思った一日でした。