よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

厄を祓う。宮司さんとの話。

2013年01月25日 | 休息・・


厄年につき、同じ地区の八幡神社にて厄祓いをして頂きました。


還暦を迎えた宮司のKさん、農業でもけっこうな面積の田んぼをもち、地域づくりでも熱心な方。


お祓いよりも話が弾んでしまい2時間。

今年は伊勢神宮遷宮の年、という話題に。

20年に一度すべての建物が建て替えられる、それはなぜか? 

 建物が日本伝統の建築方法である「掘っ建て式」だから。

 
 今も年末になると宮司さんが御札をもって各戸をまわる。それが基礎財源。

 それは伊勢神宮の収入源のひとつだった。

色々諸説はあるだろうけれど、と、先日のある集会でそんな事が話題になり、

「何百億もかかる事、歴史もわかるけれど、このご時世そこまでのことが必要か? もっとお金がかからない方法でいいのでは?」

という議論が起こったらしい。


 宮司さんの思い。

 「20年に一度というのには諸説あるけれど、しっくりくるのは日本伝統の”仕切り直し”の意味合いではないかと思う。

  みんなが一年という区切りで大掃除をし、正月飾りをつけ、一年という節目を大切に、

  ”今年も一年やるぞ!”と仕切りなおす。
  
 今よりもっとお伊勢さまの影響が大きかった世の中。年越し、祭りも同じような意味合いがあり、

 地域を超えて、日本全体でのそういった”仕切りなおす”という文化。その象徴が20年に一度の遷宮ではないかなぁど思う。

 だがら、遷宮に金がかかっから止めようというのは、また日本の大事な文化が消えてしまう気がするなぁ」



その裏側を聞くと、

我々世代にかぎらず、何となく閉塞感がある世の中。

あたまがパンパンになるほどに情報化が進み、頭のなかは世界が拡がった気がするが、根っこがない。

昔が良かった、とは云わないけれど、地域や家々でのしきたりなどの重みはシガラミでもあった一方、

日本人だから、という何がしかの基準でもあった気がするという。

今は例えばTPPとかがイイワルイは別にして、そういう毅然とした態度があって参加不参加ではなく、

蔓延する閉塞感がごまかされてるだけな気がするなぁなんて話にはなんか、納得。


で、なんでそうなっちゃったと思います? と尋ねると、


「戦争に負けだがらだべなあ・・・」


重い一言でした。





まんず、厄は祓った。これで何となく気が晴れるのも事実。

仕切りなおしていこー!