おはよ。
一昨日夜、天気予報によれば、翌4月7日は若干の雨の確率はあるもののほぼ晴れ、その上に気温は穏やからしいと聞きました。
・・・行くでしょう・・・
ということで、昨日の定休日は、久しぶりに亀太郎にまたがりまして、予告どおり吉野の桜に会いに行きました。
おなじみのヒートテックの重装備をして、午前5時半、出発。
知多中央道に入るとき、この度はじめて装着されましたETCを確かめるべく、ETCレーンをおそるおそる通過してみます・・・と、目の前のゲートバーが「ヒョイッ」と持ち上がりまして、なんか嬉しかったのでありました。
(それにしても、このお陰で、以後の料金所の楽なこと楽なこと・・・)
丁度日の出の頃でしたが、空は生憎の曇り空。
それでも、気分は絶好調で亀太郎とのランデブーであります。
やがて伊勢湾岸に入り、そびえ立つトリトンから眼下の港湾地区を眺めました。
船積みのコンテナを積みおろしする巨大なアームが立ち並ぶのを見るにつけ、あたしはいつも「文明」という言葉が浮かんできます。
つい50年前にはありえなかったこの光景は、果たしていつまで続くのだろうか?
そんな事を考えながら、強い横風を受けてふらつく亀太郎のハンドルをしっかりと握り、ともかくも西を目指します。
四日市から東名阪を通り亀山へ、そして、途中から霧雨にあいながら名阪国道で天理まで。
ここから南下して、やがて吉野の里へたどり着きました。
途中道に迷い大回りをしましたが、それでも8時半。
思惑通り、人も車もまだ少なかったですよ。
あまり下調べをせずにやってきました吉野。
あたしは、吉野の桜というものは、どこかここぞ!という見所があって、そこを目指せばよいのかと思っておりましたの。
でも、実際ここに来てみて初めてわかった。
吉野という大きな山全体が、桜の名所となっているのだね。(気づくのが遅いですか?)
(道の途中でこんな場所がいくらもあるので、それでようやく気がついたのだ。
出だしはずっとこんな天気でした)
道々にある道標を見ながら、それでもここは行っておこうと決めた場所を目指して山を登っていきました。
山の一番高い所に、二つ神社があります。
まずはその一つ 「水分神社(みまくりじんじゃ)」です。
着いてすぐ感じた・・・ここは良いッ!
なんか知らんけど、匂うのね。
鳥居前で一礼して中へと進みました。
そして、ジャンッ!
決して大きくないですが、香気が立ち込めています。
コレを何と形容するのだろう?
しばらくあたしは、その厳かな空気の中に身を浸しておりました。
大変古いそのお社は、朽ち果てそうなか弱さの中にも、深い山で耐え忍ぶ凛とした気配をとどめております。
流れる霧の粒子が、その一粒一粒にその気配を染めて、下界へと運んでいるようでした。
そして、一本だけ境内に咲く桜が、昔の色をそのまま伝えているようでした。
さこそあれ 栄枯を映す 桜かな
(さこそあれ えいこをうつす さくらかな)
丁度女の宮司さんがお払いをされておりまして、あたしはその後ろでぬかづいて世界平和を祈りました。
その後ご朱印をいただいて、そこを後にいたしました。
次は、「金峰神社(きんぶじんじゃ)」です。
ここが一番高い所にある神社ですね。(たぶん)
しばらく階段を上ると、そこには拝殿がありました。
古ぼけた小さな簡素なお社です。
ただ、その奥にまた階段があって、そこに本殿があるようですが、拝殿からはそれが見えなくなっていました。
このお社の裏手当たりに、熊野の奥駆(おくがけ)への入り口があります。
修験者たちは、ここで身を清めて、決意して御山へと向かったのでしょう。
霧雨がむさぶ冷たい山の中とは言え、絶好の桜の季節で、観光客の身にまとったレインコートの原色が場違いな風情に見えたのは、あたしの独りよがりな思い違いだったかもしれませんね。
山の上に立つと、霧はますます濃くなって、本来見えるはずの桜はこんな感じにしか見えません。
秘して咲く 桜もありし 奥千本
(ひしてさく さくらもありし おくせんぼん)
ただあたしは、今日この日の桜でよかったと、なぜか嬉しかったのでした。
この後、山を下りていきますと、霧は晴れて、景色も変わります。
晴れたらきっともっとキレイに映えているのでしょうね。
それはそれとして、また今度見に来ようと思いました。
人はますます増えて、もう一つ「金峰山寺(きんぶせんじ)」という大峰山を守護するお寺に行きたかったのですが、この近辺は一番人出の多い所らしく、道がすでに歩行者天国となっていまして、亀太郎は入れてもらえません。
途中の駐車場のおじさんに尋ねると、指定の駐車場にバイクを置いて歩くしかないといいます。(駐車代1500円)
それもそれでよいかと思いましたが、群がる人たちの中に入っていくのが気が進まなくて、コチラはまた桜の季節以外に再度来ようと思って吉野を後にしました。
さて、その後再び北上します。
道の途中で、「談山神社(たんざんじんじゃ)」という看板を見つけて、なにげに立ち寄ってみました。
さすが奈良の神社はどこも歴史があるようで、ここのご祭神は「藤原鎌足」でした。
どうやら観光の名所らしく、たくさんの方が集まっておりましたよ。
そして、ここもまた、桜がきれいに咲いていました。
咲く桜 蘇我入鹿も 風になれ
(さくさくら そがのいるかも かぜになれ)
偶然でしたが、良い所を知りました。
さて、再び亀太郎で桜井市へと入ります。
今日のもう一つの目的がコチラ。
(顔がむくんでます?)
大神神社(通称 三輪神社)です。
去年も来ましたが、ここは大変立派なお社です。
本殿をお参りして、今回は去年は立ち寄らなかったすぐそばの「狭井神社(さいじんじゃ)」へもお参りしてみました。
実はここは病気を鎮める神さまが祀ってありまして、ご神水がいただけます。
こちら。
お社のすぐ横にある水場には、たくさんの人がそのご神水を口にしておりました。
そしてあたくし、今回はペットボトルを持参しております。
2リットル容器2本だよ。
それに満々といただきまして、お土産といたしました。
さて、お参りを終え、ご朱印もいただいて、いよいよ帰り支度であります。
と、お昼を過ぎてお腹も減っておりましたので、ご当地名物の三輪そうめんをいただくことにしました。
神社を出てすぐに雰囲気の良い食事処がありますので、そちらで「にゅうめん」を注文。
・・・あぁ、おいち。
ついでに柿の葉寿司を売っていましたので、それもお土産にいたしました。
体も温まり、時計を見れば午後2時過ぎ。
ちょうど良い時間です。
後は来た道を一気に走りまして、午後5時、無事帰宅いたしました。
風は強かったですが、吉野の山と違い、晴れて気持ちの良い帰り道でした。
雨も風も、空気も匂いも、一日の間にクルクルと巡る大変楽しい一日でした。
・・・
そうそう、今回はトレッキングシューズが大活躍でしたよ。
ちゃんと、午前中に履いたからね・・・
またいつか、遊びに行こうと思っています。
一昨日夜、天気予報によれば、翌4月7日は若干の雨の確率はあるもののほぼ晴れ、その上に気温は穏やからしいと聞きました。
・・・行くでしょう・・・
ということで、昨日の定休日は、久しぶりに亀太郎にまたがりまして、予告どおり吉野の桜に会いに行きました。
おなじみのヒートテックの重装備をして、午前5時半、出発。
知多中央道に入るとき、この度はじめて装着されましたETCを確かめるべく、ETCレーンをおそるおそる通過してみます・・・と、目の前のゲートバーが「ヒョイッ」と持ち上がりまして、なんか嬉しかったのでありました。
(それにしても、このお陰で、以後の料金所の楽なこと楽なこと・・・)
丁度日の出の頃でしたが、空は生憎の曇り空。
それでも、気分は絶好調で亀太郎とのランデブーであります。
やがて伊勢湾岸に入り、そびえ立つトリトンから眼下の港湾地区を眺めました。
船積みのコンテナを積みおろしする巨大なアームが立ち並ぶのを見るにつけ、あたしはいつも「文明」という言葉が浮かんできます。
つい50年前にはありえなかったこの光景は、果たしていつまで続くのだろうか?
そんな事を考えながら、強い横風を受けてふらつく亀太郎のハンドルをしっかりと握り、ともかくも西を目指します。
四日市から東名阪を通り亀山へ、そして、途中から霧雨にあいながら名阪国道で天理まで。
ここから南下して、やがて吉野の里へたどり着きました。
途中道に迷い大回りをしましたが、それでも8時半。
思惑通り、人も車もまだ少なかったですよ。
あまり下調べをせずにやってきました吉野。
あたしは、吉野の桜というものは、どこかここぞ!という見所があって、そこを目指せばよいのかと思っておりましたの。
でも、実際ここに来てみて初めてわかった。
吉野という大きな山全体が、桜の名所となっているのだね。(気づくのが遅いですか?)
(道の途中でこんな場所がいくらもあるので、それでようやく気がついたのだ。
出だしはずっとこんな天気でした)
道々にある道標を見ながら、それでもここは行っておこうと決めた場所を目指して山を登っていきました。
山の一番高い所に、二つ神社があります。
まずはその一つ 「水分神社(みまくりじんじゃ)」です。
着いてすぐ感じた・・・ここは良いッ!
なんか知らんけど、匂うのね。
鳥居前で一礼して中へと進みました。
そして、ジャンッ!
決して大きくないですが、香気が立ち込めています。
コレを何と形容するのだろう?
しばらくあたしは、その厳かな空気の中に身を浸しておりました。
大変古いそのお社は、朽ち果てそうなか弱さの中にも、深い山で耐え忍ぶ凛とした気配をとどめております。
流れる霧の粒子が、その一粒一粒にその気配を染めて、下界へと運んでいるようでした。
そして、一本だけ境内に咲く桜が、昔の色をそのまま伝えているようでした。
さこそあれ 栄枯を映す 桜かな
(さこそあれ えいこをうつす さくらかな)
丁度女の宮司さんがお払いをされておりまして、あたしはその後ろでぬかづいて世界平和を祈りました。
その後ご朱印をいただいて、そこを後にいたしました。
次は、「金峰神社(きんぶじんじゃ)」です。
ここが一番高い所にある神社ですね。(たぶん)
しばらく階段を上ると、そこには拝殿がありました。
古ぼけた小さな簡素なお社です。
ただ、その奥にまた階段があって、そこに本殿があるようですが、拝殿からはそれが見えなくなっていました。
このお社の裏手当たりに、熊野の奥駆(おくがけ)への入り口があります。
修験者たちは、ここで身を清めて、決意して御山へと向かったのでしょう。
霧雨がむさぶ冷たい山の中とは言え、絶好の桜の季節で、観光客の身にまとったレインコートの原色が場違いな風情に見えたのは、あたしの独りよがりな思い違いだったかもしれませんね。
山の上に立つと、霧はますます濃くなって、本来見えるはずの桜はこんな感じにしか見えません。
秘して咲く 桜もありし 奥千本
(ひしてさく さくらもありし おくせんぼん)
ただあたしは、今日この日の桜でよかったと、なぜか嬉しかったのでした。
この後、山を下りていきますと、霧は晴れて、景色も変わります。
晴れたらきっともっとキレイに映えているのでしょうね。
それはそれとして、また今度見に来ようと思いました。
人はますます増えて、もう一つ「金峰山寺(きんぶせんじ)」という大峰山を守護するお寺に行きたかったのですが、この近辺は一番人出の多い所らしく、道がすでに歩行者天国となっていまして、亀太郎は入れてもらえません。
途中の駐車場のおじさんに尋ねると、指定の駐車場にバイクを置いて歩くしかないといいます。(駐車代1500円)
それもそれでよいかと思いましたが、群がる人たちの中に入っていくのが気が進まなくて、コチラはまた桜の季節以外に再度来ようと思って吉野を後にしました。
さて、その後再び北上します。
道の途中で、「談山神社(たんざんじんじゃ)」という看板を見つけて、なにげに立ち寄ってみました。
さすが奈良の神社はどこも歴史があるようで、ここのご祭神は「藤原鎌足」でした。
どうやら観光の名所らしく、たくさんの方が集まっておりましたよ。
そして、ここもまた、桜がきれいに咲いていました。
咲く桜 蘇我入鹿も 風になれ
(さくさくら そがのいるかも かぜになれ)
偶然でしたが、良い所を知りました。
さて、再び亀太郎で桜井市へと入ります。
今日のもう一つの目的がコチラ。
(顔がむくんでます?)
大神神社(通称 三輪神社)です。
去年も来ましたが、ここは大変立派なお社です。
本殿をお参りして、今回は去年は立ち寄らなかったすぐそばの「狭井神社(さいじんじゃ)」へもお参りしてみました。
実はここは病気を鎮める神さまが祀ってありまして、ご神水がいただけます。
こちら。
お社のすぐ横にある水場には、たくさんの人がそのご神水を口にしておりました。
そしてあたくし、今回はペットボトルを持参しております。
2リットル容器2本だよ。
それに満々といただきまして、お土産といたしました。
さて、お参りを終え、ご朱印もいただいて、いよいよ帰り支度であります。
と、お昼を過ぎてお腹も減っておりましたので、ご当地名物の三輪そうめんをいただくことにしました。
神社を出てすぐに雰囲気の良い食事処がありますので、そちらで「にゅうめん」を注文。
・・・あぁ、おいち。
ついでに柿の葉寿司を売っていましたので、それもお土産にいたしました。
体も温まり、時計を見れば午後2時過ぎ。
ちょうど良い時間です。
後は来た道を一気に走りまして、午後5時、無事帰宅いたしました。
風は強かったですが、吉野の山と違い、晴れて気持ちの良い帰り道でした。
雨も風も、空気も匂いも、一日の間にクルクルと巡る大変楽しい一日でした。
・・・
そうそう、今回はトレッキングシューズが大活躍でしたよ。
ちゃんと、午前中に履いたからね・・・
またいつか、遊びに行こうと思っています。