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Pretenderの備忘録

現代能楽集 イプセン

2009-07-31 22:58:05 | 芝居・ミュージカル・バレエ
東京芸術劇場 小劇場 C15


馬渕英俚可 紺野美沙子 
中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 
樋尾麻衣子 杉山英之 安仁屋美峰 阿諏訪麻子 
伊勢谷能宣 いずかしゆうすけ 西川大輔 武山尚史 鈴木陽

現代能楽集、今回はどんなものかと観た。
今、きちんと能のお稽古を始めたので、劇作家にとって能はどういうメッセージを発し、現代の劇作家の力量でどう料理されるかというのは、非常に関心がある。ただ、三島の向こうを張って、話題のために能という言葉を入れている可能性だってありうる。

小編が四つ、休憩なし。
「ノーらは行ってしまった」は「人形の家」から。
「ぶらんぶらん」は「ブラン」より。
「野鴨中毒」は「野がも」、「ヘッダじゃない」は「ヘッダ・カプラー」・

生と死と、亡霊とというのは能の普遍的なテーマであり、それをイプセンを借りて現代に持ってきたところが、劇作家の力量ということになる。
ノーらは行ってしまったは、ややストレート過ぎ。
ぶらんぶらんは、日本的な空間でやることの違和感が、作品の本質の宗教を矮小化していないか。
野鴨中毒は、作家による作り変えが一番強いもので、やや冗長な感じもするが、面白い。
ヘッダじゃない、は能のテーマにストレートに向かい合う。

来年はチェーホフだという。しばらく付き合ってみたい。
コメント
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