能力主義は正義か? マイケル・サンデル 早川書房 2021年
凄い本だった。サンデルは、好きな学者だが、「なるほどね、面白い」という感じで、衝撃的な問いとか、発見はなかった。
今回、自分が体験したこと、感じていたこと、数々のもやもやがガッテンした。
私が米国に留学していた頃と様変わりの学歴社会になっている。
オバマ時代に、オバマはアロガントだと思うとアイビーリーグの親友が言っていたこと。当時はわからなかった。
ヒラリーがトランプ支持者に対してとる態度に感じた違和感の正体。
米国の方が日本よりも学歴社会だと向こうで生活していて感じた。また、日本でも海外経験がある人ほど、米国の学歴を重視する傾向。
出世のレトリックは、今日本で成功している周囲の人たちの言動で違和感をもったものの正体だった。
ジョーカーを生んでいるのはこうしたことだ。
本当にいろいろと考えた。サンデルの他の本も読みなおしたいと思った。