12の批判的考察 森本恭正著 光文社新書2024
非常に面白かった。批判は重複があったり、レベルが合っていなかったりするものの、へえーってことが多かった。
西洋音楽の受容の歴史は勉強になったし、他の音楽(ロック、ジャズ、演歌、「三味線等邦楽」)との違いも、バロックや軍の歴史を踏まえて、非常に面白かった。
吉田秀和批判は、彼の音楽的な素養に対する批判と、彼が検閲をしていたという経歴に対する批判は分けて論じるべきであると思った。この点については、きちんと検証する研究者が出てきてほしいところだ。
音大については、それは西洋音楽をやるために、芸大や桐朋に留学する外国人がいるとも思えないので、ある意味納得。
語学が重要というのは分かるが、ロシアについてはどう考えるのだろう。あるいはほかのアジアの国々はどうなのだろうと、思った。
参考文献を示すのは、ひけらかしで愚というが、それは違うだろう。フェアに拠って立ったところを示すということで、示さないことこそ愚であろう。
さて、本書についての、現在の日本の音楽評論家諸氏はどう反応するのか非常に関心がある。
批判1 日本のクラシック音楽受容の躓き
批判2 西洋音楽と日本音楽の隔たり
批判3 邦楽のルーツ
批判4 なぜ行進は左足から始まるのか
批判5 西洋音楽と暴力
批判6 バロック音楽が変えたもの
批判7 誰もが吉田秀和を讃えている
批判8 楽譜から見落とされる音
批判9 歌の翼
批判10 音楽を運ぶ
批判11 現代日本の音楽状況
批判12 創(キズ)を造る行為
批判2 西洋音楽と日本音楽の隔たり
批判3 邦楽のルーツ
批判4 なぜ行進は左足から始まるのか
批判5 西洋音楽と暴力
批判6 バロック音楽が変えたもの
批判7 誰もが吉田秀和を讃えている
批判8 楽譜から見落とされる音
批判9 歌の翼
批判10 音楽を運ぶ
批判11 現代日本の音楽状況
批判12 創(キズ)を造る行為
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