Running On Empty

Pretenderの備忘録

読響 定期

2024-06-22 16:28:22 | 音楽 Classic
満席だったと思う、cateen、かていん人気か。
ヴァイグレらしい洒落てるものの重いプログラム。
ワーグナーで美しく幕を開ける。
2台のピアノの設置中に角野とトリスターノが出てきて曲の解説。デスナーの曲は現代曲とは言い切れない広がりを持った曲で、二人のピアノがダイナミックに盛り上げる。角野もトリスターノも聴いたことがあるが、二人とも電子音楽も取り入れる姿勢のチャレンジャーで、彼らにふさわしい日本初演だろう。アンコールはジャズっぽい曲。
後半は、ウェーバー、ヒンデミットを美しくダイナミックに。


東京芸術劇場

指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
ピアノ=角野隼斗、フランチェスコ・トリスターノ

ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と愛の死
ブライス・デスナー:2台のピアノのための協奏曲(日本初演)
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容

リチャード・ロドニー・ベネット:「四つの小品組曲」から第四曲「フィナーレ」(ピアノアンコール)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

六月大歌舞伎 夜の部

2024-06-19 23:28:00 | 歌舞伎
八犬伝、若手をまとめて出すためとしか思えない30分。
山姥、萬壽の襲名披露というより、梅枝他の子どもたちの初舞台という感じ。菊五郎は座ったまま。劇中口上。
宗五郎、獅童はやりたかった役だろうから、それなりに。初日や二日目は酷かったらしいが。七之助、まだ世話物の女房は早いか。魁春はぴったりだが、孝太郎のおなぎはちょっときついかな、もう年齢的に。権十郎の老け役もまだまだだし、亀蔵の家老もまだ早い感じ。隼人は良いが。世代交代を感じた宗五郎。

曲亭馬琴 原作
一、南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)
円塚山の場

犬山道節
犬村角太郎
犬坂毛野
犬川荘助
犬江親兵衛
犬田小文吾
娘浜路/犬塚信乃
網干左母二郎/犬飼現八

 歌昇
 種之助
 児太郎
 染五郎
 左近
 橋之助
 米吉
 巳之助

初代中村萬壽 襲名披露狂言
二、山姥(やまんば)
五代目中村梅枝 初舞台
劇中にて襲名口上申し上げ候

山姥
山樵峯蔵実は三田の仕
怪童丸後に坂田金時
源頼光
白菊
猪熊入道
渡辺綱
卜部季武
源賢阿闍梨
平井保昌
多田満仲
藤原兼冬
時蔵改め萬壽
    芝翫
 初舞台梅枝
    獅童
梅枝改め時蔵
    萬太郎
 初舞台陽喜
 初舞台夏幹
    錦之助
    又五郎
    歌六
    菊五郎


河竹黙阿弥 作
新皿屋舗月雨暈
三、魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)
初代中村陽喜
初代中村夏幹 初舞台

魚屋宗五郎
女房おはま
丁稚与吉
丁稚長吉
召使おなぎ
鳶吉五郎
小奴三吉
磯部主計之助
菊茶屋娘おしげ
浦戸十左衛門
父太兵衛
菊茶屋女房おみつ
    獅童
    七之助
 初舞台陽喜
 初舞台夏幹
    孝太郎
    松緑
    萬太郎
    隼人
    男寅
    坂東亀蔵
    権十郎
    魁春
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウーマン・イン・ブラック

2024-06-12 21:44:59 | 芝居・ミュージカル・バレエ
勝村は笑いも交えて上手く演じている。相手が変わってもさすがだ。
向井は、翻訳劇の経験はあまりないと思う、彼なりに演じてると思うが、ステップアップのために一度シェークスピアとかやった方が良いかも。
しかし、岡田将生バージョンから9年も経ってるか。。。

パルコ劇場

原作 スーザン・ヒル
脚色 スティーブン・マラトレット
演出 ロビン・ハーフォード / アントニー・イーデン
翻訳 小田島恒志
出演 向井理 勝村政信
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新日本フィル 定期

2024-06-11 21:47:07 | 音楽 Classic
佐渡さんが音楽監督になり、ドイツ音楽だ、ウィーンだと言っているが、毎年デュトワが来て、華やかな音楽をやっていく。オケもそれを楽しんでいる。

ハイドンで幕開け。休憩後、ストラヴィンスキーは華やかだが抑揚もつけて。そしてしっかりとラヴェル。81歳とは思えない、元気さ。


サントリーホール

出演
指揮:シャルル・デュトワ
ピアノ:阪田知樹
新日本フィルハーモニー交響楽団

曲目
ハイドン:交響曲第104番 ニ長調 Hob. I: 104 「ロンドン」
ストラヴィンスキー:バレエ音楽『ペトルーシュカ』(1911年原典版)
ラヴェル:バレエ音楽『ダフニスとクロエ』第2組曲
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本のクラシック音楽は歪んでいる

2024-06-10 10:34:08 | 読書
12の批判的考察 森本恭正著 光文社新書2024

非常に面白かった。批判は重複があったり、レベルが合っていなかったりするものの、へえーってことが多かった。
西洋音楽の受容の歴史は勉強になったし、他の音楽(ロック、ジャズ、演歌、「三味線等邦楽」)との違いも、バロックや軍の歴史を踏まえて、非常に面白かった。
吉田秀和批判は、彼の音楽的な素養に対する批判と、彼が検閲をしていたという経歴に対する批判は分けて論じるべきであると思った。この点については、きちんと検証する研究者が出てきてほしいところだ。
音大については、それは西洋音楽をやるために、芸大や桐朋に留学する外国人がいるとも思えないので、ある意味納得。
語学が重要というのは分かるが、ロシアについてはどう考えるのだろう。あるいはほかのアジアの国々はどうなのだろうと、思った。
参考文献を示すのは、ひけらかしで愚というが、それは違うだろう。フェアに拠って立ったところを示すということで、示さないことこそ愚であろう。

さて、本書についての、現在の日本の音楽評論家諸氏はどう反応するのか非常に関心がある。

批判1 日本のクラシック音楽受容の躓き
批判2 西洋音楽と日本音楽の隔たり
批判3 邦楽のルーツ
批判4 なぜ行進は左足から始まるのか
批判5 西洋音楽と暴力
批判6 バロック音楽が変えたもの
批判7 誰もが吉田秀和を讃えている
批判8 楽譜から見落とされる音
批判9 歌の翼
批判10 音楽を運ぶ
批判11 現代日本の音楽状況
批判12 創(キズ)を造る行為
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする