徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

カジヤ谷でのイワナ釣り

2013-04-27 20:45:35 | Weblog
 下呂市萩原町山之口にあるカジヤ谷に「だんご淵」という淵があり、そこにイワナにまつわる伝説があります。
 この伝説を読んで見ると沢山イワナがいるんだろうな~と思えてきます。
 しかし、この谷は位山峠越えの県道沿いの谷、入渓しやすいので釣れないだろうな~と思いながらも、伝説の谷でイワナを釣るなんて魅力的だと思い、今日釣りに行ってきました。
 先週購入した新しい竿に提灯毛針の仕掛けをセットして釣り上がりますが、予想が的中し毛針を追うイワナは、ごく僅か・・・、予想通りとはいえ、忘れた頃にイワナが浮かんでくるだけだと、正直なところ飽きてきます・・・。
 釣れたイワナも2匹だけで寂しい釣果となってしまいました。
 釣りを終えて位山官道を辿り下りながら、車の時代の前の幹線道路、昔から大勢の人がイワナを獲っていたんだろうな~。きっと昔も釣れなかっただろうと考えてしまいました。
 そんなことを考えていて、ふっと「昔からイワナが獲れなかった谷で、何でイワナの伝説が産まれたの?」と思ってしまいます。
 理由を想像できず足早に、位山峠を越え越中までサイクリングに行く準備のため足早に帰宅したのでした!!(管理人)

<だんご淵の伝説>
昔、カジヤ谷のほとりに、平八さという男がおって、山椒の根を灰で煮つめて川へ流し、浮いてきた魚を取る「根もみ漁」が大好きやった。
あるとき、平八さは若い衆と根もみを鍋にしこんでおった。そこへ疲れた様子の坊さまが訪ねてござったんやと。平八さは坊さまを家へ入れ、ダンゴをふるまったそうな。そしたら、なぜか温かいダンゴには目もくれずに、冷えたやつばかり20個もするすると飲み込んでまったんやって。
 やがて、坊さまは山椒の匂いに顔をしかめて、

「悪いことは言わん、いらん殺生はやめなされ」
と諭したので、平八さも思わず「分かったぜな。根もみはやらんさな」と言って鍋を下ろしたそうな。坊さまは安心したように、お礼を言って闇の中へ消えていったと。
そのとき、何かが谷にどぶんと飛び込んだ音がしたんやって。

 平八さは坊さまと約束したもんの、やっぱり朝になると若い衆をひきつれて、根もみ漁に出かけていった。深い淵のあたまから根を流しこんでやると、人間ほどもある、とてつもない大きなイワナが浮かんできた。
平八さたちが、でっかいイワナの腹を切り開いて見たら、なんと20個のダンゴが出てきたんやと。
「こりゃ、ゆうべのダンゴや。坊さまの食べたダンゴも20個やったぞ」と、ぶるぶるふるえあがったそうな。


                      だんご淵の滝1
                      

                      だんご淵の滝2
                      

                      芽吹きが始まりだしたカジヤ谷
                      

                      釣り上げたイワナ今晩の、おかずとなりました。
                      


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