私が毛勝山へ行こうと思ったのは「スギ巨木物語ー天然林の奇跡ー」という書籍を読んでいた時に標高2,070m地点にあるスギの写真。
場所は毛勝岳(山)大明神尾根と書かれている。
文面を読んでいると北アルプス北部には標高2,000m前後にスギの分布があると書かれている。
にわかに信じられない・・・
これは見に行くしかない!と思ったのが最も大きな理由です。
ですので先日は登りだしてからスギに注目しての登山です。
どんどん標高があがり風衝植生へと移り変わり、低灌木類の樹種構成がダケカンバやオオシラビソとなってくるなかにスギがあります。
これはすごいな~と思いながら登り続けると確かに標高2,000付近までスギの自生を確認できました。
流石に2,000m付近のスギは名の由来で直木(すぐき)とはほど遠く匍杉と言ったほうが適当な樹形。
実際の現地調査では1,600mを越える頃から実生で繁殖したスギは生き残ることができないので本来の生育分布域ではありません。
ただ、日本海側のスギは伏状更新する能力をもっています。
暖かい時期に生息していたスギが伏状更新によって生き続けた結果ではないかということです。
いくら、伏状更新する能力があるとはいえ北アルプス北部以外のスギが、ここで生き残れるのだろうか?
スギは地域ごとの形態や生態の変異がありますので、この地域のスギは高標高地で生き残ることができる能力を持ち得ていたからでしょう。
全てのスギに、北アルプス北部のスギのような能力があれば全国各地の森林限界付近でハイマツやオオシラビソに混じってスギが生きているはずですが、そんなスギは無い・・・
毛勝の高標高地のスギをみて、スギは多様な遺伝子を持ち得た樹種なんだな~と思います。
更に遺伝的な多様性を持つと進化して新たな種となるのでしょう。実際のところ生態的な差が認められ日本海側のスギは変種として分類されています。
当然、私は生きていない未来にスギは様々な種として分化していくのだろうな~と思います。
余談ですが、標高2,000m付近のスギは実生による更新は困難であるという調査結果が出ていますので伐採してしまった終わりとなります。
特殊な遺伝子を持ち得たスギ個体群として保護してゆく必要があるな~と思いました。
高標高地で生きるスギを見るのが第一の目的としていたのでは、昨日毛勝山を登った人の内、私だけに違いない!とブログを書いています。
スギの位置図

写真の尾根で自生していました、この写真を見てスギが自生してるよと、言っても大半の人はウソでしょう?というと思われます



オオシラビソとスギが並んでいるのを見て驚きました。

こんな形状のスギがあります。周辺の植物種を見ると植物の知識を持っている人は信じられないと言われるだろうな~



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場所は毛勝岳(山)大明神尾根と書かれている。
文面を読んでいると北アルプス北部には標高2,000m前後にスギの分布があると書かれている。
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これはすごいな~と思いながら登り続けると確かに標高2,000付近までスギの自生を確認できました。
流石に2,000m付近のスギは名の由来で直木(すぐき)とはほど遠く匍杉と言ったほうが適当な樹形。
実際の現地調査では1,600mを越える頃から実生で繁殖したスギは生き残ることができないので本来の生育分布域ではありません。
ただ、日本海側のスギは伏状更新する能力をもっています。
暖かい時期に生息していたスギが伏状更新によって生き続けた結果ではないかということです。
いくら、伏状更新する能力があるとはいえ北アルプス北部以外のスギが、ここで生き残れるのだろうか?
スギは地域ごとの形態や生態の変異がありますので、この地域のスギは高標高地で生き残ることができる能力を持ち得ていたからでしょう。
全てのスギに、北アルプス北部のスギのような能力があれば全国各地の森林限界付近でハイマツやオオシラビソに混じってスギが生きているはずですが、そんなスギは無い・・・
毛勝の高標高地のスギをみて、スギは多様な遺伝子を持ち得た樹種なんだな~と思います。
更に遺伝的な多様性を持つと進化して新たな種となるのでしょう。実際のところ生態的な差が認められ日本海側のスギは変種として分類されています。
当然、私は生きていない未来にスギは様々な種として分化していくのだろうな~と思います。
余談ですが、標高2,000m付近のスギは実生による更新は困難であるという調査結果が出ていますので伐採してしまった終わりとなります。
特殊な遺伝子を持ち得たスギ個体群として保護してゆく必要があるな~と思いました。
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スギの位置図

写真の尾根で自生していました、この写真を見てスギが自生してるよと、言っても大半の人はウソでしょう?というと思われます



オオシラビソとスギが並んでいるのを見て驚きました。

こんな形状のスギがあります。周辺の植物種を見ると植物の知識を持っている人は信じられないと言われるだろうな~






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