サルナシとキウイの果実は本当に似ているのか？

　森を案内する人たちは色々と勉強をしています。
　案内する時、書物や研修で学んだことを右から左なんてことが結構あります。
　お恥ずかしながら私も、時折そんな案内をしてしまいます。
　その一つがサルナシはキウイの近縁種でサルナシの果実を輪切りにしてみるとキウイとよく似ているというもの。
　私も、そんな話を今までしてきているのですが実は輪切りにした果実をじっくり比較して観察したことが無いのです。
　先日の白山登山でサルナシを果実をお土産に採ってきたこともあるので帰宅途中にキウイを買ってきて輪切りにして並べ、じっくりと観察しました。同じマタタビ属の両種ですので確かに似ています。
　似ている似ていないは見る人の主観であることが多いので並べみても似ていると思わない人も結構いるのでは？と思えるレベルです。
　これからは「近縁種で結構似ているんですよ、ひょっとすると似ていないと思う人もいるかもしれませんね」なんて案内に切り替えようと思いました。
　比較した写真を載せます。みなさんの感覚だと似ていると思いますか？それとも似てないな～と思いますか。
　ブログの記事を下記ながら色々な人に訪ねてみたいと思ったのでした。（管理人）


　　　　　　　　　　　　左がサルナシ、右がキウイ
　　　　　　　　　　　　



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サルナシ

　平瀬登山口に向け下山中、登るときには気が付かなかったサルナシの果実が目に飛び込む。
　ゆったり歩いていた関係で後ろから人が迫ってくる。
　真っ直ぐサルナシに向かうと後ろの人に気が付かれてしまうと立ち止まり先へ行ってもらってからサルナシにありつこうと思っていたら、後から来た人もサルナシに気が付く・・・・
　その方は遠慮がちに一粒だけ食べ立ち去りました。
　立ち去ったあとに私は近づきサルナシの果実の写真を撮ってから果実に手を伸ばしいただきます。
　私は野生の果実でサルナシが最も好きで思わずサルになった気分で味わいます。
　昨年は凶作でサルナシにありつくことができず2年ぶりにサルナシでした。
　甘くて美味しい秋の味覚にありついた幸せな一時だったのでした。
　ただ、少々食べ過ぎまして口の中がチクチクとしてしまいました。
　その理由はサルナシの果実の中にはアミノ酸分解酵素であるペクチンが含まれているから・・・
　ペクチンが含まれていることからサルナシを使い肉料理はきっとおいしくなるのだろうと思いながら実践したことが無い管理人だったのでした。
　あと、以前に下呂市内の知り合いが「コクボの実が美味しいから挿木で増やしているよ」私「？？？」「コクボってなんですか？」と聞いたら「あ～サルナシのこと」と言われました。
　この一言で下呂市でのサルナシの方言であることを知ったのでした。
　甘くて美味しいサルナシのの方言は色々とあるのだろうと思った出来事でした。（管理人）



　　　　　　　　　　　　　　　　



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