徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

ロート草はハシリドコロ

2011-05-18 23:30:57 | Weblog
 今日、仕事で郡上市白鳥町に山へ出かけました。
 山の案内をしていた人が車を止め山へ分け入り「これがハシリドコロか?」と言われました。
 「違います。」恐らくゴマナかな?と思ったのですが根生葉だけだったので自信が無かったので「キク科の何かですね?」答えました。
 「この間、新聞にこんなような葉の写真が出てから」
 何故こんなやりとりなったかというと先月末に郡上市ではハンゴンソウと間違ってハシリドコロを出荷してしまい中毒事件が発生してしまったので郡上市内の山関係者の話題となっていたからです。
 「ハシリドコロってどんなやつ?」「今、丁度花が咲いていると思うんですけど」そこで同行者が「花の形がロートみたいな形をしていますよ」そこで案内していただいた方が「ロート草」同行者「ロート草じゃなくてロートみたいな花の形」そんなやりとりを聞いていた私はピンときました。
 「ひょっとして昔薬草として出荷していました?」「ロート草は昔薬草として買ってもらった」私「根を売りませんでした?」
案内していただいた方「そうだ、昔は買ってもらった」
 こんなやりとりで私は確信しました。「ロート草がハシリドコロですよ」「ハシリドコロはロート草のことか、それなら白鳥でもあるな」
 そんなやりとりを聞いていた同行者が怪訝そうな表情をしていたので「ハシリドコロの根茎を乾燥したものをロート根という生薬となるから、昔はハシリドコロは売れたんだよ。それと薬草として売るときは生薬名で言う場合が結構あるので標準和名では通じないことがあるんだよ」というやりとりをしました。
 先にも説明したとおりハシリドコロの根茎を乾燥させたものは生薬となりロート根といい日本薬局方の局内生薬となっていています。
 ロート根から抽出したアトロピンは瞳孔を開かせる効果があり目の手術の時に瞳孔散大させる薬になるそうです。
 世間一般では毒草として有名なハシリドコロですが生薬の世界ではハシリドコロは重要な生薬の原料となります。
 毒草としては誤食について話題となることがありますがハシリドコロに含まれるアトロピンが瞳孔散大効果がありますのでハシリドコロの植物体に含まれる液が目に入ると瞳孔が開いてしまい失明の危険性があります。
 かつて私が薬草を学んだ時には万が一があるのでハシリドコロを触った手で目をこすらないように!という注意を受けました。
 ハシリドコロを触ったあとは念のため手洗いすることをお薦めします。
 それにしても今年は郡上市内で発生した中毒事件の関係でハシリドコロが話題となることが多いな~(管理人)


                       花は地味なハシリドコロ
                       


                       生薬として利用される根茎
                       



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