夫が、農作業が一段落したので1泊くらいで紅葉を見に行きたいと言い出しました。
ええ~! わたしは忙しい最中なのに。
結局付き合うことにして、計画を立てるのも宿を取るのもわたしがして、出発前にちょこっといらついたこともあったけどけんかする間もなかったのでそのままにして、展示会の終わった数時間後の日曜日の未明、家を出ました。
まずはここ。 この特徴のあるかやぶき屋根。 もうおわかりですね。
世界遺産、白川郷の合掌造り集落です。
合掌造りといっても普通の民家の中に合掌造りが点在しているのだろうと思っていたら、大間違いでした。
集落全体が合掌造りの家ばかり。 そして田舎にはふさわしくないほど観光客がうじゃうじゃいました。 これはメインの通りではないのでまだ少ない方です。
駐車場がなくてキョロキョロしていたら、空き地のそばに旗を持ったおじいちゃんが、入れるよと合図してくれました。 それでついていくと、なんとおじいちゃんは軽トラに乗ってしまいました。
あら~、ここのあいたところに止めるのかと思ったら、車で行くほど遠いんだろうか。
細いくねくね道をちょっと走って、奥まった農家の空き地らしいところに停めることができました。 車で走った割りには遠くはなく、この明善寺からほど近いところでした。
2階建ての鐘楼も珍しいですが、かやぶき屋根はもっと珍しい。 非常に重々しい雰囲気がありました。
こちらは神田家、だったかな? 合掌造りの家々は民宿になったりお土産物屋さんになったりしていますが、何軒かのうちは内部を見せてもらうことができます。
が、わたしたちは表を見ただけで次へ。
わたしは白川郷は初めてでどれもこれも見てみたかったのですが、夫は何度も来たことがあるというのであまり珍しくはなさそうでした。
集落を流れる小さな水路に窮屈そうなほど泳いでいる魚を見つけました。
どれも体長4,50センチはあろうかというニジマス?でした。
集落の中には小さな水路がたくさんあって、その水を家のそばの堀に引き込んでいました。
わたしが育った家にもこういう堀があって(つぼえと呼んでいました)鯉もいれば、糸トンボもいて、そこで洗い物もしたりしていました。
昔の農村の懐かしい風景がここには残っていました。
ここでお昼を食べたいと言ったけど、店はどこも満員だし、こんなざわついたところでは食べたくないと言うものだから、アイスだけ買って食べました。(ここで食べたなかったことを、後でとっても後悔しましたが)
白川郷だけにあるという「栃の実アイス」と「どぶろくアイス」、ダブルで購入。
写真を撮ったけど、みかけは普通のアイスと何ら変わらないので、外にさらしてあった栃の実の写真を載せますね。
形はいびつだけど栗くらいの大きさで、かんかんに固かったです。
どぶろくアイスはほんのりお酒の味、栃の実アイスはナッツ系の香ばしい味、どちらも後からミルクの濃厚な味がじわっと伝わってきておいしかったです。
でも、どぶろくアイスのほうが鋭い冷たさを感じたのはなぜかしら。
最後に、駐車場のおじいちゃんが教えてくれた展望台へ上がってみました。
美しい村でした。 家は全部同じ方角向いて建てられているんですね。
右側の広い道が一番大きな通りで、車と人がいっぱいです。 ここはやはり、2,3時間かけて村はずれの田舎道を歩いてみたいところです。 しまった、次に行く白山スーパー林道と逆にして、帰りにこちらに寄れば良かったかなあと思いました。