娘がまだ青いケシを見たことがないというので、東温市にある森林公園に行ってきました。毎年花が咲きだしてそうめん流しが始まるとマスコミで報道されるのですが、今年はなかったような気がします。新型コロナが流行りだしてから、人の集まりそうな情報が少ないのです。
去年行ったのは7月の中旬。果たしてまだ咲いているかどうか。 去年の様子はこちら
2台の車で行きましたが、道があってるかどうか心配。というのは去年は用事のついでに逆方向から集落へ入ったのです。それだけで全く違う道のように思える・・・これぞ方向音痴?
わたしはナビがないのでスマホの小さな画面便り。ときどき車を停めて「合ってる?」と聞きました。
「合ってるけど・・・・こんな道よ。」見せてくれたスマホのマップは、な~んもない白い画面に曲がりくねった道が一筋。ははは去年と同じだわ。だけどなぜか不安。それは所々に立っていたそうめん流しの旗がないからでした。(今年は新型コロナで営業してません)
それと、わたしの車の馬力のないこと。子ども二人乗せただけであえぎながら上りました。ついにはエアコンも止めて。だけど娘の車はもっと遅かった。あちらは逆に馬力はあるけど大きいので狭い道が怖かったらしいです。
つきました。

登りかけるとすぐにひんやりとした空気に変わりました。手を広げると手の部分だけ生ぬるい風。性能の悪いエアコンみたいに風はまっすぐに吹き出て来るようです。

崩落した岩の割れ目から冷気が吹き出しています。
お!今気づきました。向こうの方にライオンかクマがかくれていません? じっとこちらを見ている。

もっと近づくと、ほらね。

青いケシはどうかな?

かろうじて一輪だけ完全な姿をしているのが見えました。
青いケシが栽培されているのは、昔蚕の孵化を調整するのに使ったという四角い井戸のようなところです。
そして、風穴と言うけれど、他県のような洞窟で中を見学できるような大規模なものではなく上の写真のように崩落した岩の隙間から冷気が流れ出してくるというだけのものです。
しかし、子どもたちはもう、超ハイテンション。静かな森に子どもたちの歓声が響きます。崩れた岩を登り、さっき上ってきた階段を何度も何度も上り下りし・・・樹と植物以外何にもない場所なのに。
「あっち行って見たい。」とヨウコが言い出しました。それは去年、ツリーハウスみたいだと思った建物で、上ってみると単なる休憩所でした。

子どもたちはどんどん向こうへ行って、やがて下の方から声が聞こえました。
「ばあちゃ~ん、どこ~」

木製の遊歩道がぐるっと設置され、駐車場まで降りていけるようになっていたのです。
わたしは昔聞いたCwニコルさんの講演内容を思い出しました。森林の癒やし効果でしょうか。森は子どもたちを笑顔にします。手つかずの自然も貴重、だけど人の手が適度に入った森も必要。
ちょうどギンバイソウが咲いていました。



去年ヤマアジサイかなと思った花です。同じあじさいの中まではありましたが、ちがってました。
これがヤマアジサイかな?

弟によると、昔このあたりは一面がギンバイソウの群落だったそうです。


その名残がこんな景色。ギンバイソウが一面に広がっています。もっと上に行くとまだこんな景色は残っているそうなのですが。
ここを森林公園として整備するためにギンバイソウはクジャグジャにされたんだとか。それを聞くと
ここを森林公園として整備するためにギンバイソウはクジャグジャにされたんだとか。それを聞くと
う~ん
ってなってしまいます。これでよかったのか悪かったのか。
ぽつぽつと見られたのがこれ

ツルキンバイソウ
ウバユリ


そして山の中に不似合いなほど鮮やかなオレンジ色をした

フシグロセンノウ
園芸のカタログでも見たことがあり、山野草の写真集でも見たことがあるので、自生かな? 人が植えたのかな? 疑問でしたがこれは自生だそうです。
よく盗掘されずに咲いていること。そばに「花は人の手で採らずに写真で撮ろう」という看板が立っていますので、その効果でしょうか。トラオが「ばあちゃん、うまいこと書いとるねえ」、とうれしそうに言いました。
この花は園芸店でも売っていますので、どうか盗らないで欲しいです。