前に紹介した空き地の彼岸花。
ヨウコに見せたくて連れて行きました。 ドアを開けたとたん物も言わずに走り出したヨウコ。しばらく彼岸花の群れを眺めていましたがー
残念ながら花はもうほとんど枯れていたのです。昨日まで何とか見られたのに、急に枯れるなんて。
ツルボが前よりもにぎやかになっていました。
去年のことを思い出しました。きれいに咲いていたのにいきなり全部刈り取られてしまいがっかりしました。土地の持ち主さんがよっぽど彼岸花が嫌いだったんだろうと勝手に思っていましたが、もしかしたらあれは、花が一気に枯れたので刈ってしまったのかもしれない、だとしたら地主さん疑ってごめんなさい。今年は花が終わったらさっさと刈り取っていました。
わずかに残っている花を眺めて車に帰るとき、ヨウコが
「種ができてる」と言いました。
「ほんとだねえ、だけど彼岸花には種ができないんだって」と実を二つ割してみたら
「あれ?種がある。」
去年彼岸花は種ができないのでた球根で増えると書いたように思います。じゃあ、、この未熟な白い種は?
正しくは、種はできるけど、3倍体がほとんどで繁殖能力がない、ということらしいです。う~ん、詳しく説明できないけど。
ところで、彼岸花はどうしてあぜ道に多いのかー彼岸花の球根にはアルカロイドの一種含まれているので、畔に穴を掘るモグラを遠ざけるためという説があります。けれどうちのポチは彼岸花の群れの中に鼻をつっこんで・・・
これ、多分地面に鼻を突っ込んでモグラを探しているところ。話はそれますが、ある日、散歩のときになんだか動物の死臭がするのでいやだなあ、どこかで変な肥料撒いているのかと思いながら歩いたことがありました。ふとポチを見ると
何か咥えてる!
それは半ば腐乱したモグラの死体だったのです。特徴のある足の爪は腐らずに残っていました。もうしっかりと咥えて話してくれないのでたいへんでしたよ。暴力的に叱ったりはできないので、死臭とともに散歩しました。
もう、家に帰ったら頭から水をかけてやるからね。
でも、家の近くまで帰ってきたら、ぽとりとそれを落としました。どうも、あごが疲れたみたいです。大急ぎでポチを連れて帰り、落とした死骸を遠くの草むらに投げ込んでおきました。
こんなふうにポチはモグラが大好き。よく土の中に鼻をつっこんで掘っています。だから、「彼岸花の生えているところにモグラがいない、」とは言い切れないのではないかと思っています。
もう一説。
彼岸花が墓地に多いのは、土葬された死体を、ネズミなどにかじられないためという説があります。これについても、疑問があります。
今年ポポー畑の真ん中に2二輪だけ彼岸花が咲きまして、種が飛ばず球根で増えるならこんなことはないはず、と思ったのです。球根が4,5メートルも歩くのでなければね。しかし、弟は、ネズミか何かが咥えて行っただといいます。だとすれば、ネズミにかじられないためという説もどうかなあと思うのです。
最後に、
彼岸花は飢饉対策だった、という説。球根にはアルカロイドが含まれますが、しっかり水にさらせば残るのはでんぷんで(片栗粉みたいに)いざというときの保存食になるために栽培された、という説です。これは有りうるかな、と思います。昔の人は細い畔の土でさえ、枝豆や小豆を植えて有効利用していましたから。
この後種はどうなっていくんだろう。観察してみないとね。(覚えていたら)
もう一つの不思議について
ピンクやストライプの変わった花のこと。
今年もあちこちで見られます。これは除草剤の成分が彼岸花には残っているからだそうです。
毎年除草剤を撒いているところが何か所かありますが、確かにそこ彼岸花はピンクです。しかも年々城に近づいているような・・・これ、毎年続けると白い彼岸花が生まれるんでしょうかね。
そして、除草剤の成分は、チューリップなどの球根植物なら何でも影響するのでしょうか。大切な庭の花に除草剤を撒いたりはしませんのでわかりませんが。(ついつい実験してみたくなる)
訂正 彼岸花は球根ではなく鱗茎でした。
芋ではなく茎だと?では、球根であるチューリップとは比べられないですね。
と、本当に身近な彼岸花ですが疑問がいっぱいの私です。単なる勉強不足かもしれないけど。