話が前後します。日曜日瓶が森登山散策の続きです。
登山ではなく散策で終わった瓶が森の駐車場を出て、来た道を帰るのではなく反対方向にむかいました。途中ウマオの好きな子持ち権現に霧がかかっているのを眺め
着いたのは土小屋テラスです。
駐車場は路上も含めて超満員でしたが、運よく1台あいて、テラスのすぐ近くに停めることができました。車を降りたところで娘のお仲間たちにばったりと出会いました。彼女たちは山頂から日の出を見るためにライトをつけて登ったのだとか。そして食事を終えて帰るところでした。まさか別々の山に登ってここで出会うとは。
昼ご飯を食べるにはちょうど良い時間。私たち大人は石鎚うどん。アマゴの甘露煮が乗っていて、甘露煮の甘さがほんのり出汁に移っておいしかったです。
孫たちは石鎚カレー。見かけは普通のカレーなので写真は撮りませんでしたが、二人ともおいしいと絶賛していましたので、本当においしかったのだと思います。イノシシの肉が入ったカレーです。
2階の窓から眺めると登山口のほうまで車が停まっていました。もちろん駐車場ではないところです。 ぼつぼつ空いた場所ができてきたのは、早朝登山を終えた人が帰る時間だからでしょう。
植込みのドウダンツツジがもうすぐ真っ赤になるのではないでしょうか。
売店で石鎚ビールとイチゴスムージーを買って、普段0円登山の私たちにしては散財しました。石鎚ビールは石鎚山の水を使ったクラフトビールで私の好きな味。だけど、900円に値上がりしていました。イチゴスムージーは東温市にあるイチゴ農家「イチゴ日和」さんのイチゴを使っていてこれも濃厚でおいしいのです。イチゴ日和さんの農家カフェは中予では人気のカフェです。
土小屋テラスを出て、さあ、面河博物館へ。石鎚スカイラインをかなり下ってもまだ車は停まっていました。
土小屋を挟んで東予の西条市と中予の久万高原町では石鎚の顔がまったくちがいます。
ご来光の滝駐車場から石鎚を望む
面河山岳博物館。狭い敷地に建つ小さな博物館ですがなかなか面白い企画をしていて、いつも行きたいなあと思っていました。だけどなにしろうちからは遠いです。瓶が森林道(UFOライン)から行っても反対側から行っても2時間以上。そうたびたび行けるものではないのでとても楽しみでした。
駐車場から階段を上って入口へ。建物の全様を見ることができませんでしたので、パンフレットの写真をお借りします。
渓流側から見たところですね。道は建物の向こう側。
ロビーでいろいろなカエルを飼っていました。
珍しい、青いシュレーゲルアオガエル。
普通は緑なんです。日本アマガエルに似ていますがひとまわり大きいです。
この大きさのカエルは見たことないなあ、と言ったら娘が、昔は絶対うちの周りにいた!と言います。アマガエル自体今は全く見られませんから、シュレーゲルアオガエルなんてとっくにいなくなったのではないかしら。
学芸員さんと娘とで、カマキリのハリガネムシの話で盛り上がっていました。ついには今朝取れたばかりだという生きたハリガネムシまで見せてもらいました。
へえ~~、生きたの初めて見た。以前死んだカマキリから出ていたのは見たことがありますけど。このハリガネムシ、カマキリに寄生して、成長するとカマキリを操って水辺に行かせ、水の中に卵を産むんだそうです。カマキリのおしりを水につけると出てくるんだそうですよ。娘はそうやって遊んでたみたいです(親の知らない間に)
今行われている企画展は「標本展」。 展示室の入り口は大きな木のパネルと木の切り口標本
石鎚山系の生き物や植物が展示されています。
標高によって生息する種類が違うのも興味深いです。
だいたいわたしの思ってた通りかな。ミンミンゼミの鳴き声は平地では聞かれません。ツクツクボウシやヒグラシは夏休みの終わりころ、多分暑さが和らいだころの夕方鳴き声を聞くことがあります。多分涼しいところが好きなんですね。
こうして表示してくれるととてもよくわかりました。
こちらは蝶
石鎚山系に絞って展示されているのがうれしい。親しみがわきます。クロコノマチョウだけは見たことがないです。
鳥のはく製
動物のはく製。
四国フウロ さすがにこれは造花でした。けど、よくできています。
四国フウロ さすがにこれは造花でした。けど、よくできています。
こちらはゲンノショウコ
どこがどう違うのか詳しく見るつもりで写真を撮ってきましたが、やっぱりよくわかりませんでした。というのも葉っぱも変化していろいろなんです。
シカの角や頭骨 ここ以外にも、動物の骨格標本がわっさわっさと置かれていました。
押し花標本。けど色褪せて素人にはよくわかりません。
こんなものまで
石鎚山の信仰と登山の歴史を物語る品々が展示されています。
石鎚山を形作る岩石の展示。
このほか、個人のコレクションを大量に寄贈されたということで、その寄贈品の蝶の標本などのお披露目もされていました。
入場者はさほど多くはありませんがみんな興味津々。コアなファンが訪れる場所のようでした。小さな女の子までが大興奮しているのがかわいかったです。一家そろって生き物好きとお見受けしました。写真OK、興奮して大きな声でお話してもおとがめなし、質問があれば学芸員さんが気さくに答えてくれるし、ついつい長居をしてしまいました。瓶が森を早めに下りたのは正解でした。
帰ってパンフレットを見てみたらなんと、3階の展示を見ていませんでした。
後は帰るだけだったのですが、ウマオが面河ダムに寄って帰りたいと言うし、時間にも余裕があったので面河ダムを回って帰ることにしました。面河ダムから黒森経由で桜三里に出ることができます。
カマキリに寄生するハリガネムシ
凄い生態ですね
カマキリを誘導するなんて
死んだカマキリのお腹から飛び出したのは見たことありますが~
娘さん昆虫博士ですね
所蔵する標本類は相当あるそうです。骨格標本なんて、骨のかけらをポリ袋にいれたまま展示していましたからーびっくり
ハリガネムシがカマキリを誘導するメカニズムがわかったという研究発表がニュースででていましたが、水辺の光が関係しているみたいですね。ハリガネムシはまず水中の虫に寄生して、外へ出た虫を食べたカマキリに寄生して、水中で卵を産むためにカマキリを自分から水に入るように操るんだそうです。なんという生き方なんでしょう。でも、人間にも洗脳して破滅に追い込む人たちがいますよね。