ツル退治の続きです。
レモンの木にしがみついているつるをはがす前に、木の周りだけ草を刈り取りました。たった1か月放っておいただけでクズの蔓は歩けないほどはびこっていたのです。8月に刈り取ったヨウシュヤマゴボウも新しい茎がのびていました。
作業を始めるにあたって慎重に確認したことがあります。それは、アシナガバチの巣。たしかこの木に巣を作っていたはずーと丁寧に見てみましたがありません。そもそもないというのがおかしいのですが。というのもアシナガバチは幼虫が成長してしまうと巣を離れていなくなってしまうらしいのです。だからどこかに空の巣があるはず、と思って探しましたが、やはりありません。
でもいなくなってよかったです。アシナガバチはおとなしいハチなので、不用意に触ったりしなければ刺されることはないのですが、気づかずに巣に触ったりしたら刺されます。お互いに不運な出会いは避けたいですから。
これで気兼ねなく作業ができると、ハチの巣があった木のそばのヨウシュヤマゴボウを草刈り機で勢いよく切り倒したとき
草むらから数匹のハチがブ~ンと飛び立ちました。
うわっ! なんでこんなところに?
訳が分からなかったけど、とにかく刺されるのはいやだ。わたしはハチに気づかれないようにそろりそろりと後ずさりしました。
ハチも突然のことでパニックになったのでしょうか、右往左往するばかりで、そのうちすぐ真上の枝にとまりだしました。
ところが、たった1匹冷静さを取り戻してこちらへ向かってきたのがいます。さすがにこれは危ない、と思ったそのとき、ハチはクモの巣に引っかかったのです。巣の真ん中でなく端っこだったため捕まる前に逃げましたが、それで気勢をそがれたのか、何をしてよいのやらわからなくなったのか、ハチは仲間の元へ帰っていきました。
たすかった、クモさまさまでした。
今いるのは大きなジョロウグモです。これはうちにいたクモ。
どうやってあんな高いところに巣を作ったのか、いつも不思議に思います。
あれから2週間ほどたって、夫が乗用草刈り機できれいさっぱり草を刈りました。
おかげで私の手間はずいぶん省けました(どうせなら9月にしてよ)
草のなくなった畑にはイナゴもいなくなりました。いるのはカマキリとクモばかり。それも緑のカマキリは見当たらず茶色のばかりです。
ハラビロカマキリの褐色系。こんなのが何匹も。
そして今年は卵がやたらと多いです。ほとんどがハラビロカマキリの卵です。
こちらは大カマキリの卵。見つけたのは1個だけ。
そして成虫は1匹見つけただけでした。
そして成虫は1匹見つけただけでした。
それとこちらは別の場所で見つけたコカマキリ。
わたしの身近なところには少なくとも3種類のカマキリがいます。
ところで、ハチもクモもカマキリも、どちらかと言えば怖がられ嫌がられている存在だと思いますがー
先日「クモの駆除方法」というPR記事を読んで軽くショックを受けました。
その記事によると女性の5人に一人はクモをみると悲鳴をあげるとか。本当ですかねえ。私の周囲には一人もいませんけど。
この時期どこを通ってもクモの巣に引っかからない場所はなくて、わたしには迷惑千万の生き物ではありますが、「駆除する」という発想は私にはありませんでした。巣は壊して通ります。修復能力高いから壊しても壊しても翌日には元通りになっているのです。しかし、あのハチ事件以来巣を壊すのが気の毒になってきました。虫の少ないこの時期、巣を壊されたのでは食料にありつけないだろうと・・・・いずれ寒さで死んでいくのではありますが。
アシナガバチもクモもカマキリもおとなしい生き物です。(スズメバチは別)見かけが怖い、気持ち悪い、それだけで殺したりするのはまちがっていると私は思っています。
しかし、虫達は、あの世へ行ったり何処に旅に行っているかもしれませんね。
次の世代に繋げる使命を持つ生命のあるって大変だな…
テヘへ
毎回楽しく読ませて頂いております。
私は、同じ繰り返しの日々ですが…
これが結構「貧乏暇無し」なんですわ…
トホホ。自分のブログもかけず読むばかり…
10代の頃から愛読している、
壺井栄のふるさと小豆島を舞台にした、
「母のない子と子のない母と」に出てくるんです。
喧嘩をさせるので、少年が大事に育てていて
「どんぶす」って呼んでいました。
半世紀もたってようやくわかって嬉しいです。
ありがとうございました♪
ハチはびっくりでしたね~
うちも、巣があるらしいので、遭遇しないように気をつけます。
この辺りではあまり目にしないアシナガバチの類や、ハラビロカマキリの褐色型にゾッコンですよ!(*^^)v
それにしても、クモの駆除方法って(◎_◎;)
確かに、刺されると危険な蜘蛛がいることには居ますけども人家で出会うことは少ないですし...💦
御住まいの辺りが自然豊かな場所であることが直ぐに分かります!(*^^)v
だからなのかな、多分お住まいの皆様も、自然の生物との付き合い方をよくご存じですね!(*^^)v
こういった環境がこれからも大切に残されることが望ましいですよね!(*^^)v\(^o^)/
貧乏暇なしは私も同じです。そのわずかの隙間に見つけたことをこうしてまとめています。楽しんで読んでくださってありがとうございます。
で、ジョロウグモといえば京極夏彦の「絡新婦の理」ですかね。ストーリーの大半は忘れたけど、いかにもジョロウグモの外観の不気味さとマッチする話だったと、その印象だけは残っています。けど、自然界のジョロウグモにとっては濡れ衣以外の何物でもありません。
怖いから殺すなんてもってのほか、見ないようにするか離れるかすればいいだけですから。
それから毒を持つセアカコケグモも私の住む地域で見つかっているそうです。ぜひ、本物を見てみたいし、孫たちにも見せておきたい。正しく見分けることが大事ですよね。
子供のころからこういう付き合い方を知っているのと知らないのとでは、虫に対する見方もずいぶん違うでしょうね。
アシナガバチはキアシナガバチかと思われます。はじめは黄色スズメバチと思ったんですよ。それくらい大きくて、スズメバチと同じくらいの毒性をもち、凶暴なんですって。ただ、巣がスズメバチとは全く違うのでこれはアシナガバチだと思っています。こんなのがいるんですよねえ~
農家にとっては草むらは経済活動の場ですが、虫が雑草を食べてくれるから、作物が食べられずにうまくできるのだ、という人もいるくらいです。なんでも一網打尽にやっつけるのではなく、うまく共存していかなければならいと思います。