道ばたの椿が早くも満開です。
1本の木のはずですが赤と斑入りが入り交じっています。
さすがに白は別の木だと思ったのですが、わずかに赤が混じっているところを見るとこれも同じ木の枝変わりなんでしょうか。
こちらはうちの白椿。 昔お茶の先生をしていた方から譲り受けました。この清楚な花、大好きなんですが
下の方の枝をウマオが切ってしまいました。
なんでも、秘密基地を作るのに邪魔だったんですって。樹勢に影響するほど切ったわけではないからいいけれど
「今度からは、切る前に切っていいか聞いてよ。」と一言釘を刺しておきました。
そういえば、あの椿はどうなったかな?
二,三年前、娘達が馬刀貝を採りに行って、海で疲れ果てて歩けないというおじいさんを家まで送っていったことがあったのです。田舎ならではののんきな話です。
そのときおじいさんがくれたという椿とセッコクを持って帰ってわたしに世話をせよと置いていったもの。植えるところもないのでがんがんに日が照る畑に申し訳程度に防草シートを敷いて植えておきましたが・・・・
時々は見に行ったんですよ。でも、何とか活着したことに安心してほったらかしでした。
草の中で鮮やかに咲いていました。このピンク、好き。
娘にラインしたところ、もらってきたことすら忘れていたみたいで、しばらくしてやっと思い出したみたいです。別のがほしかったのに、それは一番いいやつだからと、くれなくて、これならいい、とくれた木だそうです。花が咲いたこと教えてあげたいけれど、もう、家の場所を忘れたと言っていました。
ちょうどタイミングよく、松山市の晩翠荘でツバキ展があるというので寄ってみました。
もと松山藩主久松氏の別荘だったという建物。扉一つ見ても重厚で美しいです。
玄関には人力車(?)
皇室仕様だそうです。
会場へ入ると美しい器に椿の花が浮かべてありました。
室内は優美な窓と
大理石のマントルピース
繊細なシャンデリアなど、
花のよく似合う室内でした。うちの椿とは大違いの環境。
粘土細工?
受付の所にも同じようなのがあってそちらは練り切りの和菓子だそうです。これもお菓子だとしたら食べるのがもったいないですね。
受付の所にも同じようなのがあってそちらは練り切りの和菓子だそうです。これもお菓子だとしたら食べるのがもったいないですね。
けれど、椿自体は種類が少なく寂しいなあと思っていましたが、それには訳がー
伊予つばき協会認定の品種を展示する会だったみたいです。
今年新しく認定された品種
「律」正岡子規の妹の名前です。
「子規」言わずと知れた俳人正岡子規
これによく似た花に小松藩の教育学者「篤山」。大三島の伝説の姫「鶴姫」。のように人名をつけたもの
伊予姫、伊予ささやき、伊予の絹笠など「伊予」のつく名前とか
「美川」「唐川」「大州ヤブ」など愛媛県の地名のつくものとか
協会の皆さんが品種改良をした花を展示しているようでした。
椿に詳しい方が何人もおられるようなので我が家の草だらけの写真を見せて何という名前か聞いてみました。分厚い本をめくって調べてくれましたが同じ花は見当たらず・・・
いいんですよ,名前無しでも。かわいいもの。けど、センダングサと一緒に写っている写真を見せるのはちょっと恥ずかしかったです。すると
「草の中だからよかったのかもしれんねえ。あんまり大事にするより丈夫に育つような気がする。」と言ってくれたのでちょっと気が楽になりました。そういえば昔、椿のコレクションをしていた校長先生も同じことを言っていましたっけ。子どもと同じで、大事に大事に世話をするほど枯れていくんだと。
この言葉に気をよくして、販売されていた「子規」の苗を買って帰りました。800円。安かったのです。一緒にもらった育て方の説明書を読むと、日当たりのよ過ぎはいけないと書いてありました。あらまあ。
それじゃやっぱり草に覆われてほどよく日陰になったのがよかったのかしら。
お昼を過ぎていたので隣のカフェでコーヒーとケーキを食べました。
テラス席もあっていい雰囲気のお店でした。
中に入ると、入り口近くネコちゃんが寝ていて
呼びかけると眠そうに起きてくれました。
このカフェ、ペット同伴可です。お店にもネコちゃんが2匹いて、保護猫だそうです。とてもおとなしい美人猫でした。
鮮やかなピンクが可愛らしくて・・・
子規は、花の形が面白いですね♫
松山に何度も出かけたのは、
正岡子規の故郷だからもあります。
ふふ、わたしも椿をもらったものの、
母に育ててもらったことがあります。
前記事、謎の物体の正体、楽しみにしています。
書いておきながら、何ですが、サルオガセは
母と出かけた、あの1度しか見たことがないんですw
子規さんも過酷な環境に植えることになりそうです。子規さんと同じ寿命にならないように、適度に気をつけます。
サルオガセは名前だけは記憶の底にありましてー わたしはまずは音の響きから記憶するタイプなので。多分昔登山をしていた弟から聞いたんだと思います。地衣類のサルオガセは、寒いところの針葉樹に着くらしいので多分ちがいますね。北欧で見られたのももっともです。
母が生きている頃は海外にも出かけました。それが亡くなった年の春にはお花見にもいけないと弱音を吐くのを無理やり連れて行きました。それが最後のお花見で、結果的にはものすごく喜んでくれたのです。
ピア野さんとお母様の関係も、これから変わるでしょうが、喧嘩できるのも今のうち。出かけるのも今のうち。たのしんでね。
昔ながらの赤椿も好き。
ピンクは、可愛くて可憐さがあるね。
昔ながらのヤブツバキはいいですね。華やかな大輪の椿よりも素朴さの残るヤブツバキが好きです。それと子どもの頃庭にあったピンクの乙女椿。可愛いですよね。