あの学問にて講訳するは

・石門心学で高名なる石田梅岩先生は、漢文の基本書である四書五経を仮名をふって勉強されたということをそれこそ初めて知りました。「斉家論」からさっそく縦書きルーズリーフで抜き書きをしておりました。本校図書館にありました。

・そうしたら、おもしろい部分がありました。

　「又口の悪しき者は、あの学問にて講訳するは、笑ふにたらずと譏るべし。」

・これです。石田梅岩先生ですらそんなふうに他人から悪口を言われたわけです。こういう風に言われると、そもそも教育が成立しなくなってしまいます。あの程度の学問でよくもまぁ教えることができるものだという批判なわけですから。完全な人でないと、これはとてもできませぬ。

・そのような完全な人というのが存在するのでしょうか。

・専門分野で優れている方はあっても、全部が全部完全にできる方は、わたくしはまだお会いしたことがありません。世間が狭いものですから。

・したがって、いろいろな方に教えを乞うことがとても大切になります。学校紹介ＤＶＤを作りましたが、さっそく指導してくださる方がありました。細かな技術的なことでした。ありがたく拝聴して、修正作業に入りました。

・こういう機会が大切なのですね。

・わたくしもまだまだであります。まったく「あの程度で・・」であります。このブログもそうかも知れませんが、何を言われても馬耳東風。県銚のためにちょっとでも役立てばいいと思っているだけですから。

・今日も中学校に出かけます。生徒募集です。そして帰ってきまして、会議。多忙な中にも、「あの程度」を解消するために、ひたすら努力するしか無いようです。

・では、またあした。