昨日の記事で書いたソクラテスのこと。
哲学者のことばかり書いていると、なんだか誤解をされるような気がします。専門では無いのですよ。それとわたくしの風貌から、なんだか誤解される場合もあり、まったく困っています。
その中身は書かないことにいたしましょう。
しかし、この哲人ほど生きるためのテクニックを教えてくださる方はない。ずっとそう思ってきました。
昨日も紹介しましたが、中央大学哲学科の教授であられた木田元先生は、「反哲学」(講談社学術文庫 p.34)の中で実に興味深いことを書かれている。ソクラテスのことで書かれた 「アイロニーとしての哲学」という章であります。
アイロニーというのはあまりやり過ぎるといかがなものかと思いますが、やりようによっては実におもしろいものになります。
無限にループすることも可能です。なにしろ、否定が永遠に繰り返されます。これは対話の相手になった人には実に腹立たしいことでありましょう。だからこそソクラテスは悲劇的な死を遂げるしかなかったわけです。
わたしくは、いろいろな古典から、生きるためにどうすればよいのかというテクニックをいただいてきました。これは実におもしろい読書体験でした。教養としても重要なのでしょうが、それよりもこういう視点を定めて、読むこともまたいいものであります。
知のために生き、知を誇ることに生き甲斐を感じられるのならそれもまたいいでしょう。わたくしにはそれは能力的にも許していただけなかったし、そんな気もありませんでした。ですから、知らないことは知らないと正直に申し上げます。そして、わたくしの知らないことを知っている方に学ぶことを最優先させていきます。
40代、50代、60代になってもまだまだ学び続ける方々がたくさんおられます。
そういう方々を本当に尊敬しております。むろん不肖の身であるわたくしも、そうありたいと思っております。実際、実践はして参りました。
生涯学習というのは、永遠に継続されることであります。ですから完成がない。こんなに面白い学習はありません。肩の力を抜いて、力まないで、どしどし広範囲の学習に心がけられたいと思います。受験勉強はそのための基礎基本。進学するにしても、就職するにしても基礎基本であります。
就職する人には特に申し上げたい。
社会人として勝負しなくてはならんわけですから、万全の知識を身につけていただきたい。猶予がないからです。18歳で勝負しなくてはならない。世の中で。これは大変なことであります。やっていけるだけの知識、器量、意欲を身につけなくてはなりませぬぞ。
昨日も書きましたが、時間つぶしをしていてはならんのです。
ほんとうにそう思います。
勉強しましたか?
今日も。