・今日は一年生の進路ガイダンスを実施しました。こういう機会が最も重要であります。なぜか?
・まだまだ知らないからです。知ることについてです。知は場によって与えられます。場と機会。学ぶ場がなくてはなりません。こういう機会があったら、愚生の10代はもっと幸福であったとすら思います。まったくそうです。
・「場」があるからです。つまり学ぶ場。まだまだ気がつかないでしょうけれども、ある一定の通学できる学校があって、同級生という仲間がいて、そして師匠がおられる。これは実にしあわせなことです。いつでも疑問点は師匠にお聞きすることができるんですから。
・通信教育ではそうはいかない。そこのところを考えてほしいと思うのです。聞きたい時に先生がおられるということは、本当にありがたいことであります。これまで通信教育の鬼と言われるほど、学んできたからであります。
・このことを考えたこと、ありますか?
・保護者の方がおられるから、通学生として学ぶことが可能なわけであります。感謝していただきたいことのひとつであります。
・だから勝手なことを言って、自堕落に過ごしていただきたくないのであります。学校に学ぶことは当たり前のことではありません。学校に行きたくとも行けない人もおられることを真剣に考えていただきたいのです。
・現代日本はあまりにも、物質主義に凝り固まってしまった。物質中心の考え方をそのまま突っ走ってきてしまったのであります。精神の作用を軽視してしまった。あるいは贅沢な暮らし方をあたりまえのように勘違いしてしまった。
・3月11日以来わたくしたちは、考え直すきっかけをいただいたような気がします。
・こころのこもった言葉がいろいろなところで散見されるようになってきました。この変化は非常に貴重であります。
・なぜか?
・そのことを明日の修行式で、「ムーミン」にひっかけて在校生には申し上げたい。もう原稿は完成したのですが、アップまでには時間をいただきます。ただし、クラスには明日の朝印刷して配布します。
・どうかたましいのこもった言語生活を送っていただき、生活を改善していっていただきたい。それが高校生活の価値を高めていくと信じるものでありますから。
・また明日。