・今般、100周年を記念して発刊されました記念誌であります。
・明治44年の秋季運動会の模様です。実に貴婦人のような雰囲気が伝わってきます。
・創立当時の校舎と、生徒と職員です。
・草創期の歴史を掲載してあります。
・明治44年の全校生徒合同体操です。生徒の皆様、先生の姿も実にすばらしいものがあります。
・大正2年の実科高女今宮校舎時代の本校であります。
・実科高女時代の第1回卒業生 大正2年であります。今から98年前です。
・同じく実科高女時代の第2回卒業生です。大正3年です。
・大正4年頃の先生方であります。
・裁縫の教科書です。右側から文字が書かれています。
・大正5年 実科高女第4回卒業生であります。
・初代校長 今関源十郎先生であります。この方を抜きにして、本校は語れません。
・県立銚子高校の創立時というと、明治44年。この時期に何がああったかということを、調べてみたらこの記事の最下段に引用しておきましたが、以下のようなことが書いてあったのです。
1911年 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
・凄いことです。西田幾多郎「善の研究」が書かれたのだそうです。これは新発見。現在の愛読書だからです。
・ニーチェの「ツアラツウストラ」も書かれている。これもまた新鮮な驚き。中学一年で初めてニーチェに出会ってから50年近くたっています。ある意味感動しました。
・「12月14日 - ロアール・アムンセンが南極点に到達」などという項目も散見されます。凄い時代であります。
・夏目漱石の博士号辞退というのもまた凄いことであります。完全に漱石先生は履歴のために学問をなされていなかったのです。これもまた感動であります。見習いたいものであります。
1月
* 1月12日 - テオドール・エードラー・フォン・レルヒが、新潟県高田(現在の上越市高田)陸軍歩兵連隊の青年将校に、 日本で初めてスキーの指導を行なったとされる。
* 1月18日 - 大逆事件の裁判で幸徳秋水ら被告全24人に、大審院が死刑判決を下す(1月19日に12人が無期懲役に減刑)。
* 1月24日 - 大逆事件で幸徳秋水ら11人の死刑執行(1月25日に管野スガも死刑執行)。
* 1月30日 - 西田幾多郎『善の研究』
* 1月某日 - フリードリヒ・ニーチェ「ツアラツウストラ」 (「ツァラトゥストラはかく語りき」) 日本語訳。
2月
* 2月21日
o 日米新通商航海条約が調印され、日本の関税自主権が回復される。(小村寿太郎)
o 夏目漱石、博士号を辞退する。
3月
* 3月1日 - 帝国劇場開場(日本初の洋式劇場)
* 3月11日- 日本で普通選挙法が衆議院で可決される。
* 3月29日- コルトM1911がアメリカ軍に制式採用される。
4月
* 4月10日 - 第1回帝国菓子飴大品評会(後の全国菓子大博覧会)開催(東京赤坂)
* 4月22日 - 清華学堂(現・清華大学)設立。
5月
* 5月9日 - 清が幹線鉄道国有化令を発布する。
6月
* 6月15日 - ニューヨーク州でC-T-R(現・IBM)創業。
* 6月15日 - 喜界島地震発生、12名が犠牲となる。
7月
* 7月1日 - ドイツ帝国軍艦がモロッコのアガディール港に寄港し、フランスを威嚇する(アガディール事件)。
* 7月13日 - 第3次日英同盟協約締結。
* 7月24日 - イェール大学の歴史家ハイラム・ビンガムがマチュ・ピチュ遺跡を発見。
8月
* 8月18日 - イギリスで議会法が制定され、下院の優越が法制化される。
* 8月29日 - 東京朝日新聞が「野球と其害毒」連載を開始、9月22日まで22回に渡って野球に対するネガティブ・キャンペーンを展開する。
* 8月30日 - 第2次西園寺内閣成立
9月
* 9月1日 - 文芸誌「青鞜」創刊(平塚らいてうら)
* 9月14日 - ロシア帝国首相ストルイピンが狙撃される。
* 9月29日 - 北アフリカのオスマン帝国領をめぐって、イタリア王国がオスマン帝国に宣戦布告する(イタリア・トルコ戦争)
10月
* 10月10日 - 清で武昌新軍が蜂起する。辛亥革命の始まり。
11月
* 11月4日 - モロッコに関する独仏協定が結ばれる。モロッコではフランスの権益が認められ、ドイツが仏領コンゴの一部を獲得する。
* 11月30日 - 外モンゴル(後のモンゴル国)が清から独立宣言
* 11月某日 - メキシコ革命で、農民派のサパタが蜂起する。
12月
* 12月14日 - ロアール・アムンセンが南極点に到達
* 12月23日 - 第28議会召集
・県立銚子草創期のいわゆる運動会というのが、すばらしい。まるで、中世の絵巻物のようです。こういうところに伝統校の強みがあります。なかなかのものであります。
・さらに、初代校長今関源十郎先生。さすがであります。圧倒されます。品性の力はさすがに明治人であります。この時代の知識人の風貌たるや、とてもとても足下にも及ばない。
・NHKで福沢諭吉先生をシリーズでやっていました。解説が、明治大学の齋藤孝先生。最終回は、あの高名なる知識人の藤原正彦先生。お茶大の名誉教授。日本人は読書せよ、自分で考えよと言われていました。一週間に5冊の読書をせよとも言われていた。さすがに、知識人は違います。言われることが。
・実に同感であります。明治の精神が、どんなに卓越していたものであったのかということがです。第一、四書五経に始まる教養において、かつての日本人は非常にすぐれた基礎知識を持っていた。これは愚生などもまだまだこれから勉強しなくてはならん分野です。完成は無いのですから。
・また明日!
※県銚の歴史を記念誌をもとにしばらく辿ってみたいと思います。「カイロス」と「クロノス」ということについて、Twitterにも書いておきましたが、まさにこのふたつのことを意識していきたいものであります。