先日少しご紹介しました「さくら巻き」。
これは、知る人ぞ知る吉野の名産品でもあり、保存食(伝統食)でもあります。
「さくら巻本舗 近藤力商店」でしかつくられていない幻の一品。
http://puchitabi.jp/nara/article/post-183.html
このお餅、なんとも香ばしい香りがします。
食べた感じはやわらかいワラビ餅のような感じ。
もしかしたら葛餅みたいな感じにも思える方もいらっしゃるかもしれません。
きな粉で頂きます。
香ばしさを楽しむなら、そのまんまで…。
「さくら巻き」は、「あく巻き」の一種。
あく巻きとは、竹の皮に包んだもち米を、
雑木の灰汁(アク)で煮込んだもの。
細長いちまきみたいな状態で煮込みます。
灰汁で煮込むことで、固くなりにくく、しかも日持ちがよくなります。
しかも竹の皮と灰汁は相性がいいそうです。
※灰汁とは、植物(雑木など)の灰を水に溶かして、上澄みをすくった液のことです。
で、このさくら巻きに使っている灰汁は、
桜の木(役目を終えた桜の木を使っているようです)の灰をつかっています。
誕生は諸説がありますが、南北朝時代、当時の兵士の主食にしていたという説も。
ちなみに南北朝時代の南朝の舞台は、お店の目と鼻の先にある「吉水神社」。
この絶景が見える神社です。
諸説は他にも、
薩摩藩が関ヶ原の戦いの際の兵士の食糧、
または豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に日持ちする兵糧として作ったという説も…。
語弊があるかもしれませんが、
「戦い」には欠かせなかったのでしょうね。
もしかするとすごいパワーが隠されているかも…。
そういえば、おぼろげながら「現代農業」で竹と灰について特集されてた記憶があります。
何かありそう…。
吉野山でしか売られていない幻の一品。
皆さんも吉野山にお越しの際は是非…。
●日本テレビ「鉄腕DASH」でも取り上げられたそうです。
http://www.ntv.co.jp/dash/07_gotouti/30_sakura/r_index.html
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