野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、吉野郡唯一の野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

「○○専用肥料」の落とし穴

2010年03月31日 20時21分12秒 | 野菜&果物
農協やホームセンターで、
「いちご専用肥料」や「トマト専用肥料」などのように、
野菜専用肥料が売られています。

たとえば、「いちご専用肥料」を目にすると、
つい、「イチゴに効果的な肥料」だと思ってしまいます。

ところが、ハッキリ言いましょう。

これらはただ価格の高い単なる「化成肥料」。

※化成肥料…
化学肥料の一種。
袋に大きく「15-15-15」のように数字が書かれている粒状の速効性肥料。
この数字は100gあたりの「窒素-リン酸-カリ」の含有量。

これらの肥料の裏と、化成肥料の肥料の裏を見比べて欲しい。

野菜専用肥料には、多くの栄養素が含まれていますが、
基本は、化成肥料に含まれている成分と殆ど一緒です。

さらに、この肥料オンリーの使用はリスクが大きい。
速効性だからちょっとでも量を多くすると野菜が肥料焼けを起こし、
数日後にはワッと病気が出る。

といって、有機質肥料、例えば油粕と一緒に使うと、
窒素過剰になることもある。

つまり、「肥料屋」や「農協」を儲けさせる肥料。

野菜専用肥料を買うよりも、普通の化成肥料を買うほうが安い。

化成肥料を買うよりも、
単肥(硫安や過燐酸石灰など、配合されていない肥料)を
買うほうが安い場合もある。

大産地では、野菜専用肥料を使うように営農指導されている地域もある。
例えば、メロンの産地なら、「メロン専用肥料」という具合に。

こんな肥料はとにかく高価。そして使いにくい。
農協や肥料屋の営利目的、お百姓泣かせの肥料にしか思えないのは
ボクだけだろうか。
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