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吉野・下市のさくらんぼ農家「辰誠園」の辰巳嘉直さんところへ。
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コチラのさくらんぼ。
おいしさが半端ありません。味わいが濃厚で、かみごたえバツグン!
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そのヒミツは、「標高400m」の高台の傾斜地で、“糖質オフ”ならぬ「窒素オフ」で、「完熟収穫」しているから。
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辰巳さんの畑の足元を眺めると、ところどころイタドリが見受けられます。
僕の持論ですが、畑の足元に生えている草や果物の樹木の幹、
畑に共存している昆虫や天然のミツバチなどは、農家さんのコダワリのバロメーターだと考えてます。
イタドリが生えているってことは、土がやせている証拠。
やせた土地では果物が出来ないって思われがちですが、そうでもありません。
やせた土地で育てることに、子孫本能にチカラが入り、実に栄養タップリ行き渡り甘くなるそうです。
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さらに、通常より樹と樹の距離を開けていることもヒミツの一つ。
いわば、“三密を避けた”栽培です。
太陽の恵みが浴びやすくなり、甘く、色づきやすくなります。
さらに風通しもよくなり、病気にかかりにくくなります。
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濃ーい味わいで、歯ごたえ食べ応えがあり、紅色が濃厚の「紅秀峰」
コクのあるやわらかい酸味が特徴の「高砂」など数種類のさくらんぼが実っていました。
(甘さと酸味のバランスが絶妙の「佐藤錦」と、糖度29度を記録した「紅さやか」は完売したそうです。)
辰巳さんのさくらんぼは、“ミツバチと共存しながら”の人工交配。
ミツバチと共存しながら、約10日かけて人の手でじっくり交配していきます。
畑はさらに進化中。
「紅秀峰」という種類は、2パターンの枝の仕立て方で育て、実の付き具合、大きさ、ロスの割合の変化などを観察しているそうです。
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そして、現在実験栽培中の、幻の黄色いさくらんぼ「月山錦」。
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1本あたりの実のなる数もかなり少なく、旬は一瞬。
さらに非常にデリケートで、出回る数も少なく、幻の中の幻のサクランボです。
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今回、特別に頂くことに!
月山錦を口にするのは生まれて初めてです。
完熟させると黄土色になるとのことですが、黄土色というよりも、金色っぽさも感じる大きな1粒。
非常に甘みが強く、酸味はほとんどなく、しかも後味がスカッとしてます。
果肉の食感はまるで“天然のジュレ”。
吉野・下市の地で未曽有の月山錦。
納得の美味しさになるまで、そして安定した収量が見込めるまで目下、試行錯誤中。
いわば、下積み中です。
デビューを心待ちにしております。
辰巳さん、ありがとうございました。
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