市県民税の申告、年金収入から年金控除をして所得を算出、国民健康保険、介護保険、生命保険、地震保険などを控除する。医療費もH27年分、領収書も保管して計算84040円。10万円以下だったので控除対象にならないかと思い、記入せず市役所に持参。所得の計算違い。年金控除をしていなかった。結果、55000円をこえる医療費部分が控除対象になるらしい。医療費控除を申請してもしなくとも還付金に大差がなかったのでなしで申告。8900円ばかりの還付でした。お粗末様。
帰宅して青春の門、再起編の続きを読み、夕方読了。
酔っぱらってよろよろしているところを財界の要人、林三郎の外車にはねられ、それが縁で林の家に書生として住み込み林の車の運転手としての生活をはじめ、娘のみどりや林からも好かれてブルジョアの生活になじんで行き、貧困の生活から一応脱出する。生来の貧乏性、考えすぎの性格から脱皮できず外国留学、若手実業家などへのあらたな未来も結局選択できない信介、筑豊炭住育ちはどうしようもない現実であった。おりしも売れない歌手を続けていた織江も奮起一番、最後の曲にかけようと再起をめざし、信介にマネージャーをやってほしいと要請、信介は林家からさって芸能界に入る。戦前の大作詞家、宇崎秋星や辣腕ディレクターの笠井などの支援も得て最後のヒットにかけ奔走。
そんななか大恩人のカオルの夫、石井がなくなり通夜の席で久しぶりに信介、織江は緒方やとみちゃんなどと悲しみの中での再会をはたす。好きや嫌いやと騒いでも所詮人間は一人でうまれ、一人で死んでゆく、人生のはかなさを信介はあらためて痛感する。やがてカオルは人知れずどこかに旅立ってしまう。信介、織江は生きていることに価値があるとあらためて認識し、新曲のヒットをめざし終わりなき出発をする。
普通の人間なら林家で新たな道をめざして己の未来をかけるのにね、一人娘のみどりからも慕われているにね、もったいない話だ。筑豊炭住出身の新郎と若手財界の雄の一人娘の新婦がならんでいる夢をみて信介はぞっとする。来賓の人種があまりにも違いすぎる。まあわかりはするがね。さあ高見沢タエから中元寺はるかに芸名をかえた織江の新曲はヒットするのか、信介はヒットさすべくマネジメントできるのか、第七部「挑戦編」が楽しみであるね