たまたま通りかかった嵯峨釈迦堂(清凉寺)。お祭りの賑わいにつられて、境内に入り、この日が涅槃会だと知り、折角だからと参拝させていただくことにしちゃいました。(不心得なことで
)
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境内の様子や涅槃図のことは先に載せましたが、お堂の中からお庭のほうの様子ももう一度アップします。
この地は、もともと嵯峨天皇の皇子・左大臣源融(みなもとのとおる)の別荘・栖霞観(せいかかん)があったところだとか、では、源氏物語にも関係が。。。
その後、宋に渡って五台山を巡って帰国した然(ちょうねん)が、987(寛和3)年に創建したお寺です。宋の清涼寺の「涼」はさんずいですが、ここの「凉」はにすいです。
この時宋で作らせた釈迦像が国宝となっていますが、この日はおもしろいお坊さんの解説つきでたっぷりとご尊顔を拝することができました。この胎内から出てきた布製の五臓六腑の模型は人間の身体の中をそのまま表していて有名です。
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釈迦堂の裏手には池が広がっていました。
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庫裏の玄関の方にまわると、
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たくさんの提灯や、
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高張り提灯が用意されていました。
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この夜本堂の前に13本の高張り提灯が並べられ、その高低によって江戸時代には米相場を、近世では株価を占っているのだそうです。
前にも書いたように、午後8時30分からは大松明に火が点けられ、その年の稲作の豊凶を占う京都の三大火祭りの一つの行事ですが、冷え込んできたのと、嵯峨からの帰り道が遠いこともあって、残念ながら見ることはできませんでした。
清凉寺
京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
JR嵯峨嵐山駅から徒歩約15分
開門時間:9:00~16:00(4,5,10,11月は17:00まで)