ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

嵯峨釈迦堂(清凉寺)

2009-03-15 23:59:45 | ぶらり都めぐり
たまたま通りかかった嵯峨釈迦堂(清凉寺)。お祭りの賑わいにつられて、境内に入り、この日が涅槃会だと知り、折角だからと参拝させていただくことにしちゃいました。(不心得なことで

境内の様子や涅槃図のことは先に載せましたが、お堂の中からお庭のほうの様子ももう一度アップします。

この地は、もともと嵯峨天皇の皇子・左大臣源融(みなもとのとおる)の別荘・栖霞観(せいかかん)があったところだとか、では、源氏物語にも関係が。。。
その後、宋に渡って五台山を巡って帰国した然(ちょうねん)が、987(寛和3)年に創建したお寺です。宋の清涼寺の「涼」はさんずいですが、ここの「凉」はにすいです。
この時宋で作らせた釈迦像が国宝となっていますが、この日はおもしろいお坊さんの解説つきでたっぷりとご尊顔を拝することができました。この胎内から出てきた布製の五臓六腑の模型は人間の身体の中をそのまま表していて有名です。


釈迦堂の裏手には池が広がっていました。


庫裏の玄関の方にまわると、

たくさんの提灯や、

高張り提灯が用意されていました。

この夜本堂の前に13本の高張り提灯が並べられ、その高低によって江戸時代には米相場を、近世では株価を占っているのだそうです。

前にも書いたように、午後8時30分からは大松明に火が点けられ、その年の稲作の豊凶を占う京都の三大火祭りの一つの行事ですが、冷え込んできたのと、嵯峨からの帰り道が遠いこともあって、残念ながら見ることはできませんでした。


清凉寺
   京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
   JR嵯峨嵐山駅から徒歩約15分
   開門時間:9:00~16:00(4,5,10,11月は17:00まで)
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嵯峨大念仏狂言を見る

2009-03-15 23:58:41 | ぶらり都めぐり
3月15日(日)嵯峨釈迦堂(清涼寺)で行われていた嵯峨大念仏狂言を見ました。

嵯峨大念仏狂言は念仏の教えを無言劇としたもので、嵯峨野に七百年余り昔から伝わり、重要無形民俗文化財になっています。
この日たまたま嵯峨野に行って通りかかったので、初めて見ることができました。


境内の狂言堂で演じられます。


今年の演目は、「とろろ」(3時半)、「釈迦如来」(5時)、「土蜘蛛」(6時半)となっていましたが、「釈迦如来」の全部と「土蜘蛛」をちょっとだけ見ました。

鐘と太鼓だけでカン、デン、カン、デンと単調なリズムの音が奏でられ、役者はパントマイムのように無言で演じます。
話の筋を知らなかったので、動きだけではちょっとわかりにくかったです。

 


仏像が動いて、参拝者がずっこけているところ。


見目よい参拝の婦人にお釈迦様が魅せられて、一緒に連れ立って逃げ出してしまう場面(?)らしいです。



お寺の中を参拝してからもう一度狂言堂に来て見ると、「土蜘蛛」を演じていましたが、あまりに冷え込んできたので、退散することにしました。

暗くなってあわてて写したので、ブレブレになってしまいました。



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さがの人形の家

2009-03-15 23:57:26 | ぶらり都めぐり
3月15日に嵯峨野に出かけたのは、「さがの人形の家」の招待券をいただいたため。

お雛様の季節には特別展が開かれるので、よく名前を目にしていたけれど、訪れたのは初めてです。


清凉寺から愛宕道を歩いて約10分のところにある茅葺門から入ります。

この日はやはりお雛様がたくさん飾られていました。


お雛様用台所セットも。

そして、今年の呼び物は薩摩からやってきた糸雛でした。
鹿児島地方の郷土雛である「薩摩糸雛」は、頭部も手足も省略した紙の立雛で、竹を雛の首に見立て先端に付けた麻糸を髪としています。五、六枚の色紙を重ねて厚みを出した衣装の正面に描かれた絵で、男雛女雛の区別をします。かつてはこれを3月の節句に内裏様に添えて飾ったものです。

「孝明天皇愛玩のお雛様とさつまの糸雛展」は4月5日まででした。


お雛様の他にもたくさんの人形が展示されています。

嵯峨人形はとても精巧で、美しく目を引きました。
木彫で衣裳部分は胡粉絵具を厚く盛り上げ、金箔をはって絢爛美麗に仕上げた人形です。江戸時代に京都で製作され、のちに江戸でも作られました。彩色技法などから考えて、仏師が余技として作ったと考えられ、人形の表情に非常に厳しいものが表れています。からくり作りになっているものもあるようです。
↑これは牛若丸の嵯峨人形。凛々しいお姿にしびれてしまいました。




大阪の商家に伝わる人形や道具を展示したコーナー。
この博物館を運営しているのが、大阪のイケマンという企業なので、その関連からの展示なのでしょう。

縁起物が多いです。

この犬がご愛嬌でした。



大きな張子の犬もいました。



他にも、神戸のはいから人形や、からくり人形、御所人形など、いろいろ展示されていましたが、二階に上がってみると、

たくさんの郷土人形がぎっしりとケースに入れられて部屋中に並んでいて、びっくり。よくこんなにたくさん集められたものだと感心してしまいました。


日本各地で親しまれ、その土地の風土・風習をおりまぜて作られた郷土人形。土で作られたものは伏見人形を源とし、その他紙で作られた張子、おがくずとふのりを混ぜて作られた練人形、木くずで作られたものなどもあります。

高知市五台山で作られたものもありました



あと、嵯峨野では硯石が作られていたことがあるそうで、その収集品もありました。

人形は全部で2万点もあるそうです。

さがの人形の家
京都市右京区嵯峨鳥居本佛餉田町12
開館:午前10時~午後5時
休館日:火曜
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嵯峨清凉寺の涅槃会・お松明

2009-03-15 23:55:49 | ぶらり都めぐり
何年ぶりかで嵯峨野方面に出かけました。

清凉寺(嵯峨釈迦堂)に通りかかると、お寺の参道から境内まで屋台のお店がたくさん出ていて、小中学生がたくさんうろついていて何やらお祭りがあるようです。



本堂の前にはこんなしつらえが。

知らなかった! 毎年3月15日の夜に涅槃会(ねはんえ)の法要のあとに、「お松明(たいまつ)」の行事が行われる日だったのです。

三基の大松明は赤松と藤のつるでできていて、それぞれの燃える炎の勢いによって、その年の稲作で早稲、中稲、晩稲のどれが豊作かを占うものだそうです。

思わぬよい日に巡りあわせて、お堂、お庭も拝観、「インド - 中国 - 日本」三国伝来という国宝釈迦像のご開帳を拝し、釈迦涅槃図も間近で見ることができました(しかも、無料で!)。


旧暦二月十五日(三月十五日)は釈迦の入滅の日。
多くの弟子や動物達がお釈迦様の死を悲しんでいる図で、左下の方、象と駱駝の間に(行灯の影の中に入って見にくいですが)猫も描かれています。猫が描かれている涅槃図は珍しいのだそうです。

この日は、境内の狂言堂で、重要無形民俗文化財の「嵯峨大念仏狂言」も公演されていて、これも見ることができて、思わぬ収穫でした。

でも、「お松明」は夜の8時からだというので、狂言を見てすっかり身体が冷えてしまったし、残念ながら見ることができませんでした。
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