4月13日~15日、西本願寺で春の法要記念として、飛雲閣、書院と経蔵が特別公開されていました。
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西本願寺は御影堂、阿弥陀堂はいつでも参拝できますが、今回公開された建物は原則非公開なので、今回のような機会は滅多にないこととたくさんの人が見学に来ていました。
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御影堂(ごえいどう)。(重要文化財)
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御影堂の前にあるオオイチョウ。
京都市指定の天然記念物。本願寺に火災があった時に水を噴き出して消し止めたという伝説から「水吹き銀杏」と呼ばれています。
御影堂の南西側に書院があり、対面所と白書院、黒書院(いずれも国宝)から成っています。これらを始めとして、桃山時代から江戸時代初期に建てられた、本願寺の権力と財力をうかがわせる豪奢な建造物がいくつも残されています。
内部の写真撮影はできなかったのですが、203畳敷きの大広間、格天井、部屋毎に趣向の異なる襖絵、とても寺院建築とは思えない実に豪華絢爛な造りでした。
わずかに外から見える所だけですが、
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大玄関。
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唐門。(国宝)
伏見城の遺構と言われ、彫刻の見事さに日の暮れるのを忘れることから"日暮らし門"とも呼ばれています。
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日光東照宮を思わせるような装飾にあふれています。
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飛雲閣も撮影できなかったので、塀越しに見た屋根だけを。
滄浪池という池から直接建物に入れるようになっていて、三層の優美な建物を庭から眺めることができました。金閣、銀閣とともに京都三名閣の一つと言われています。
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経蔵。
この中には寛永版または天海版と言われる大蔵経(一切経)が回転式書架に収められています。
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太鼓楼。
幕末には、新撰組が一時期この太鼓楼と北集会所を屯所に使っていたそうです。