仁風閣と鳥取市中心部の近代建築を二つ見てから、鳥取駅に帰ってきて駅前で夕食を食べ、駅から徒歩3分のシティホテルに入りました。
夜、ホテルの部屋から鳥取駅のホームが見えました。
朝、同じ位置の眺め。
青春18の旅で列車に乗りづめするには、宿は駅の近くに取るのに限ります。
朝の鳥取駅。
駅前の広場に不思議なモニュメントが立っていました。
後で検索してみると、「夢時計21」という時計塔で、鳥取の子どもたちのブロンズ像21体が飾られ、日本時間、ロンドン時間、ニューヨーク時間を表す時計があったそうです。
朝8時4分鳥取発米子行きの電車に乗りました。
途中の駅に停まっていたコナン電車。鳥取は漫画「名探偵コナン」の作者、青山剛昌の出身地なので、あちこちにコナンがいます。
倉吉近くに来ると、2016(平成28)年10月21日に起きた鳥取県中部地震の痕跡で、まだブルーシートが掛けられた家があちらこちらに見られました。
御来屋(みくりや)駅。
御来屋駅は山陰最古の駅舎です。
1902(明治35)年の官設鉄道 境(現在の境港駅) - 米子 - 御来屋間の山陰鉄道開業時以来のものを今も使用しています。
終点米子の手前、鳥取駅から21駅目の伯耆大山(ほうきだいせん)駅に10:33に着きました。
駅のホームから大きな大山が見えます。
11:14伯耆大山発、新見(にいみ)行きに乗りました。
伯備線で中国山地に分け入り、鳥取県日野郡日野町の中心地にある根雨(ねう)駅を通りました。
特急やくもも停車していました。
12:52に伯耆大山から12駅目の備中神代(びっちゅうこうじろ)駅(岡山県新見市)に着き、ここで芸備線に乗り換えです。
駅の外に出てみました。
小さな待合室がありました。
雪かき用のラッセル車が待機していました。
備中神代駅は新見・岡山方面行きの伯備線と備後落合・三次方面行きの芸備線の分岐する駅です。
13:11備中神代発備後落合(びんごおちあい)行きの列車に乗りました。
14:25に10駅目の備後落合駅(広島県庄原市)に着きました。
芸備線は伯備線よりもさらに山の中に分けいっていく感じです。
備後落合駅は芸備線と木次線(きすきせん)の分岐する駅で、乗ってきた列車はここまで、芸備線の先に進む三次行きの列車が待っていました。
それには乗らず、駅舎に出てみました。
木次線の列車本数は一日にわずかしかありません。1両編成のディーゼルカーが1日に3往復走るのみです。駅前にはお店らしきものもありません。
14:41備後落合発、宍道行きの木次線の列車に乗りました。
さらに険しい山の中を走って行くと、線路の脇にはまだ雪がたくさん残っていました。平地では梅や桜が咲いていたのに、ここははるかに寒い高地だということがわかります。
「奥出雲おろちループ」という自動車道が大きなカーブを描いているのが車窓に見えました。二重ループ式道路の様子が、とぐろを巻くヤマタノオロチのイメージに重なっているのだそうです。
出雲坂根駅(島根県仁多郡奥出雲町)。駅舎は2010年4月に新しく建て替えられていますが、無人駅です。
駅の前後でJR西日本では唯一の三段式スイッチバックが存在しており、折り返して急な傾斜を下っていきます。
15:59に備後落合から6駅目の亀嵩(かめだけ)駅に着きました。
この日はほとんど一日中普通列車を乗り継いで幾山川を越えてきたものです。昼食は乗り換え駅で何か買って食べようかと思っていた思わくは見事に外れ、どこにも売店も駅前のお店もなく、お菓子を少々持っていたので、何とか我慢できました。